東京都オーケストラランキング!都内で聞けるおすすめのプロオケをご紹介!

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  • 最終更新日:2018年11月01日
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東京オーケストラランキング

「日本オーケストラ連盟」に加盟している日本のプロオーケストラは全国で25団体(正団体のみ)あります。オーケストラが日々どんな活動をしているかが、「日本オーケストラ連盟」のホームページで見ることが出来ます。

「オーケストラ実績一覧」もその中のひとつです。この中から色々なデータをピックアップしていくと様々な面白いランキングが出来上がりますので、ご紹介していきたいと思います。

日本オーケストラ連盟について

全国に点在するプロオーケストラの中で正会員が25団体、準会員が11団体の合計36団体の公益財団法人です。日本のプロオーケストラの発展に寄与しています。

日本オーケストラ連盟に加盟する東京の正団員は9団体あります。

東京のプロオーケストラ紹介

東京オーケストラランキング

先に書いた通り東京には9団体のオーケストラがあります。私が今まで聴いてきたコンサートを元に私なりのランキングでご紹介します。

1位:NHK交響楽団(1926年創立)

日本を代表するオーケストラ。人気、実力ともナンバー1です。世界と比較しても十分に勝負出来るオーケストラです。

2位:東京都交響楽団(1965年創立)

東京都が運営するオーケストラ。このオーケストラもヴィルトオーソが数多くいます。地方自治体オケということもあり安価なチケットの公演も多くあります。

3位:読売日本交響楽団(1962年創立)

読売新聞社が持つオーケストラです。このオーケストラも実力的にかなりのレベルにあります。

4位:新日本フィルハーモニー交響楽団(1972年創立)

かつては小澤征爾が指揮する唯一の国内オーケストラでした。小澤に鍛えられえたオーケストラという面を持っています。

5位:東京フィルハーモニー交響楽団(1911年創立)

日本最古のプロオーケストラ。2001年に新星日本交響楽団と合併し楽員数は日本で1番です。新国立劇場で頻繁に演奏しているため、オペラでの定評もあります。

6位:東京交響楽団(1946年創立)

余り知られていませんが、「すかいらーくグループ」が持つオーケストラです。私の評価では現在では余りパッとしないイメージが強くあります。

7位:日本フィルハーモニー交響楽団(1956年創立)

新日本フィルと分かれた後はなかなか大変な時期でしたが(今でも?)、何とか軌道に乗って走り続けているなという思いが強くあります。

8位:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(1975年創立)

申し訳ありませんが、楽団創設以降良くやってきたなという印象しかありません。

9位:東京ニューシティ管弦楽団(1990年創立)

残念ながら大激戦区の東京に何故このオーケストラが誕生したのか意味が分かりません。生き残っていけるのか心配なオーケストラです。

オーケストラ実績一覧

東京オーケストラランキング

「日本オーケストラ連盟」で毎年オーケストラの実績一覧を発表しています。一覧表形式ですので、分かりやすいようにひとつひとつ項目を追ってランキングにして見たいと思っています。

2017年分はまだなので2016年度分のデータを使います(2016年4月から2017年3月まで)。

公演回数のランキング

単純に自主公演、依頼公演含めての総演奏回数です。多いほうが収入面でもプラスになってきますが、反面忙しさにも繋がってくる数字です。

順位

演奏回数

オーケストラ名

1

343

東京フィルハーモニー交響楽団

2

156

日本フィルハーモニー交響楽団

2

156

東京交響楽団

4

149

新日本フィルハーモニー交響楽団

5

120

東京都交響楽団

6

115

NHK交響楽団

7

105

読売日本交響楽団

8

100

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

9

69

東京ニューシティ管弦楽団

東京フィルハーモニー交響楽団がダントツの1位でした。公演回数343回はどれだ忙しかった事でしょうか。第2位でも156回ですから、その凄さが伝わってきます。

東京ニューシティ管弦楽団は異常に少ないですが、これで本当にやっていけるのかどうか心配になる数字です。

自主公演のランキング

「定期公演」「特別公演」の回数です。自主公演ですから(指揮者が選んだ)自分達のやりたい音楽をやった回数です。

順位

演奏回数

オーケストラ名

1

99

日本フィルハーモニー交響楽団

2

74

NHK交響楽団

3

62

読売日本交響楽団

4

60

新日本フィルハーモニー交響楽団

5

43

東京交響楽団

6

41

東京都交響楽団

7

39

東京フィルハーモニー交響楽団

8

20

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

9

18

東京ニューシティ管弦楽団

日本フィルハーモニー交響楽団がダントツです。定期演奏会の回数が30回ですから残り69回は『第9』公演が多く含まれると考えられます。

NHK交響楽団は定期公演をNHKホールで月6回、サントリーホールで2回行なっているのでこの数字になるのでしょう。

今はどのオーケストラも定期月3回公演が増えたので、多くなっているのはこのためと思われます。

依頼公演のランキング

依頼公演は文字通り企業や放送局、自治体等から依頼されて行なう公演です。この数が多ければ多いほど収入が多くなります。

まさに各オーケストラの営業マンが走り回って取ってきた仕事ですから、オーケストラの収益に大変貢献する物です。

順位

演奏回数

オーケストラ名

1

300

東京フィルハーモニー交響楽団

2

108

東京交響楽団

3

88

新日本フィルハーモニー交響楽団

4

80

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

5

79

東京都交響楽団

6

57

日本フィルハーモニー交響楽団

7

51

東京ニューシティ管弦楽団

8

43

読売日本交響楽団

9

31

NHK交響楽団

東京フィルハーモニー交響楽団の300回は凄い数ですね。団員数が1番多いので数をこなして儲けているというわけですね。

またこのオーケストラはテレビ朝日の『題名のない音楽会』の常連オーケストラでもあり、興行的な面だけでなく知名度アップの貢献も大いにあると思います。また新国立劇場でのオペラ公演も良くこなしているので、この数になるのでしょうね。

NHK交響楽団の場合、オーケストラの貸し出し単価が高いため、そう簡単に呼べないという面もあると思います。

定期会員数のランキング

定期会員数はホテルの予約状況と同じで定期演奏会の観客数が確定するので、多ければ多いほど財政的に潤っているオーケストラと言い換えることも出来ます。またそれだけ観客数の多い演奏会が出来ている証でもあります。

順位

定期会員数

オーケストラ名

1

9,396

NHK交響楽団

2

8,276

読売日本交響楽団

3

5,321

東京フィルハーモニー交響楽団

4

4,717

東京都交響楽団

5

4,498

東京交響楽団

6

3,589

日本フィルハーモニー交響楽団

7

3,114

新日本フィルハーモニー交響楽団

8

590

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

9

194

東京ニューシティ管弦楽団

流石はNHK交響楽団です。過去5年分調べましたが、当然5年とも1位でした。日本を代表するオーケストラですから当然といえばそれまでですが。

2位の読売日本交響楽団もNHK交響楽団をいつも追っています。この2オーケストラは毎年1,2位の定位置をキープしています。凄い事です。

新日本フィルハーモニー交響楽団は小澤征爾が振れなくなった現在、とても厳しくなってきていると思います。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京ニューシティ管弦楽団に関してはもっと頑張らないとオーケストラの存続さえ危うくなってくる現状です。2オーケストラの奮起を期待したいです。

観客数のランキング

プロのオーケストラですから、どのオーケストラも総入場者数は拘っているはずです。如何に入場者数を増やすかは各オーケストラの1番の大切な事ですから。

順位

総入場者数

オーケストラ名

1

673,420

東京フィルハーモニー交響楽団

2

211,921

東京交響楽団

3

209,685

新日本フィルハーモニー交響楽団

4

202,223

NHK交響楽団

5

200,000(推定)

日本フィルハーモニー交響楽団

6

174,167

東京都交響楽団

7

148,763

読売日本交響楽団

8

124,200

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

9

122,000

東京ニューシティ管弦楽団

東京フィルハーモニー交響楽団のこの数字は、公演回数が343回ですので数多くなるのは当然でしょう。1公演あたり1,900人程度の入場者という事は、かのNHK交響楽団の1公演あたりの入場者数を上回っています。

テレビやラジオの収録の収録はやはり満員になるでしょうから、この数字になるのでしょうか。東京フィルハーモニー交響楽団の依頼公演回数の多さと結びついているわけですね。

後のオーケストラは1公演あたりの入場者数がそう変わりませんから、どんぐりの背比べです。

楽員数のランキング

オーケストラの楽員数は演奏会のときエキストラを必要とするかどうかに関係してきますし、有給休暇などの取り易さ等にも響いてきます。オーケストラの財政面にも大きく関連します。

各オーケストラの楽員数、平均年齢等を見てみましょう。一応多い順にランキングしました。

順位

楽員数

平均年齢

オーケストラ名

1

127

48.2

東京フィルハーモニー交響楽団

2

113

44.0

NHK交響楽団

3

90

46.0

東京都交響楽団

4

89

45.6

新日本フィルハーモニー交響楽団

4

89

44.0

読売日本交響楽団

6

86

42.9

東京交響楽団

7

81

47.3

日本フィルハーモニー交響楽団

8

53

38.0

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

9

43

47.0

東京ニューシティ管弦楽団

楽員数が100人を超えているオーケストラが2オーケストラしかない事に驚きます。最低限の80人以下のところが2オーケストラもあります。団員の休みとか考えるとなかなか大変な状況ですね。

平均年齢は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の38.0歳は若く思いますが、後は普通の会社の平均年齢程度でしょうか。

公的支援金のランキング

公的支援(文化庁、基金、地方自治体からの合計額)を全てのオーケストラが受けています。受けないとやっていけない商売だからです。これは芸術分野の難しい点で、毎回コンサートで満席にしても入場券収入だけでは赤字になるから公的資金を受けないと、団体を運営していけません。

順位

オーケストラ名

公的支援(千円)

1

東京都交響楽団

1,123,000

2

東京交響楽団

140,351

3

新日本フィルハーモニー交響楽団

139,200

4

日本フィルハーモニー交響楽団

122,263

5

東京フィルハーモニー交響楽団

100,000

5

読売日本交響楽団

100,000

7

NHK交響楽団

53,627

8

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

19,897

9

東京ニューシティ管弦楽団

13,409

東京都交響楽団は1団体だけ突出しています。これは東京都からの支援が10億円以上あるためです。新日本フィルハーモニー交響楽団も墨田区から3,920万円の支援を受けて合計この金額です。

各オーケストラとも文化庁からは1,340万円から1億4千万円ぐらいの助成を受けています。「芸術には金が掛かる」事の証明ですね。

公的支援とは違いますが、NHK交響楽団はNHKから14億5千万円もの助成金を受けています。我々の払っている受信料からですので、公的な物として記述しておきます。

定期公演S券値段ランキング

定期演奏会のチケットはS券が1番高く、数も多くあります。各オーケストラがどの程度の値段か比較してみます。

順位

オーケストラ名

S券(円)

1

東京フィルハーモニー交響楽団

15,000

2

NHK交響楽団

8,800

3

東京交響楽団

8,000

4

読売日本交響楽団

7,500

5

新日本フィルハーモニー交響楽団

7,000

6

東京都交響楽団

6,500

6

東京ニューシティ管弦楽団

6,500

8

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

6,300

9

日本フィルハーモニー交響楽団

5,500

東京フィルハーモニー交響楽団はSS券になります。因みにS券でも10,000円でトップになります。かなり強気の高めの値段設定にしてあります。このため演奏会収入は第1位となっています。

NHK交響楽団が日本の標準となる値段になるかと思います。そう考えると東京都交響楽団はお得な感じがします。コスパは第1位かと思われます。

日本フィルは最低の値段ですが、客数がNHK交響楽団に迫っているので客数の増加には繋がっているものと思われます。

東京交響楽団も割りと高めです。定期会員数も程々で演奏収入にも繋がっています。

事業活動収入、支出

結局、オーケストラは儲かっているのかどうか?収入の合計と支出の合計も載っているので、これも見てみましょう。

2016年度単年度なので差し引き収支は省きます。事業規模を見て頂きたかったのでこの項目を載せました。

ランキングではないので、あいうえお順です。単位千円。

オーケストラ名

事業活動収入合計

事業活動支出合計

NHK交響楽団

3,054,690

3,116,179

新日本フィルハーモニー交響楽団

1,124,196

1,122,088

東京交響楽団

1,351,315

1,380,416

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

394,789

367,971

東京都交響楽団

1,699,338

1,584,626

東京ニューシティ管弦楽団

191,606

236,324

東京フィルハーモニー交響楽団

1,889,857

1,817,481

日本フィルハーモニー交響楽団

1,430,421

1,400,194

読売日本交響楽団

2,247,298

1,968,752

NHK交響楽団が30億円規模で最も事業規模が大きいオーケストラです。一方、日本ニューシティ管弦楽団は2億円規模です。1桁違ってます。同じ土俵で勝負するには少し差が大きいですね。

東京フィルハーモニー交響楽団は年間300回以上公演をしているのにこの程度の規模です。如何に楽団の売り単価が安いかが見えてきます。

読売日本交響楽団もNHK交響楽団に次ぐ規模です。天下の読売新聞がバックについていますから、安定して運営できているのでしょう。

まとめ

以上、様々なランキングを見てきましたが、東京にあるオーケストラでもNHK交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団のように安定した運営も出来ているところもあれば、青息吐息でやっと運営しているオーケストラも存在します。

本当に東京に9団体のオーケストラが必要なのか考えて見る時期なのかもしれません。反対にもっと必要だという人も中にはいます。

難しい話ですが、9団体がレベルアップして、ロンドンの5大オーケストラのように東京9大オーケストラとして世界的なオーケストラになると素晴らしいと願っています。

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