オーケストラランキング!生演奏を聴くべき世界一流のオーケストラ達!!

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  • 最終更新日:2018年10月09日
  • kojiii

世界的指揮者、小澤征爾がオーケストラについてこんな事を言っていました。
『オーケストラは公園と同じようでいつもそこにあるもの。人が変わり時代が変わっても、いつまでもそこにあり続けるもの』小澤の言う通り、一流オーケストラは時代を超えて人々を魅了する音楽を奏でてきました

超一流と言われるオーケストラが時を超えて演奏のレベルを維持し続けていくことは容易ではありません。しかしそんな困難を成し遂げ、我々にいつだって変わらぬ素晴らしい演奏を提供してくれる世界有数のオーケストラ達を、私自身の五感から得た感情を元にランク付けしたいと思います。

評論家・批評家ではなく、ただ何十年もオーケストラを愛してやまないおじさんのランキングはどんな物なのかという感覚で読んでいただけたら幸いです。

ランキングの前提条件

オーケストラランキング

1.私自身が実際に生演奏を聴いている事

生の演奏を聴いていないのにそのオーケストラを素人がランク付けするのは失礼かと思い、まずこれは一番大切な条件とさせていただきます。音源ではなく生演奏だからこその興奮・感動があるからです。と、偉そうに定義させていただきましたが正直1度しか聴いていないオーケストラもあり、指揮者の違いやその日の調子などを考慮し、録音も参考にしていますのでご了承ください。

2.オーケストラが機能的である事

  1. レパートリーが幅広い
  2. 弦楽器が艶やかで、金管楽器は輝かしく、木管楽器は表情豊かである
  3. ピアニッシモからフォルテッシモまで音に余裕があり、揃っている
  4. どのパートにも穴が無い
  5. フォルテッシモの和音が濁っていない

3.自分達の音楽を持っている事

どんな指揮者が来ても要求に合わせるのは勿論、指揮者がたとえ振り間違えていても、コンサートマスターがしっかりして演奏を続けられる力量があり、時には指揮者にも自分達の音楽を要求する姿勢がある。超一流はやはり独自の音楽をしっかりと持っていて、良くも悪く芸術家なのです!

さあ、ランキングスタートです。

第1位 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の始まり

設立は1882年で、平均年齢30歳未満の若い人たち60人のメンバーで自主運営楽団として発足しました。もう130年以上経つ歴史あるオーケストラです。

ベルリン・フィルハーモニー交響楽団の実力

空前絶後!世界のオーケストラの理想形の姿です。文句なしのナンバー1です。テクニックに優れ、音楽性もはるかに高いレベルにあります。

カラヤン亡きあと、アバドが引継ぎましたが体調の関係で辞任し、その後ラトルに変わりどうなってしまうのだろうととても心配しましたが、オーケストラの質の高さは相変わらずで一安心です。

2018/2019年シーズンは、芸術監督がラトルからキリル・ペトレンコに切り替わります。オーケストラがどう変わるか気になるところです。

カラヤンに鍛えられた楽団員も次第にいなくなって、その点も心配していましたが、世代交代も上手く行っているらしく、このオーケストラの音楽には少しも変わることなく、安定しています。

これが世界一の理由!

昔、第1コンサートマスターのミッシェル・シュバルベがよく言っていました。『こんなに下手なオーケストラは他にない。みんな他のパートを良く聴いていない。もっと練習しないといけない!』

ソリスト級の人が集まるスターオーケストラにも関わらず、満足せずに常に最高を目指す。自分たちがトップであるという自負もありながら、自分たちの音楽にはもっと高みがあってまだまだ下手くそなんだ!そんな風に考える音楽への飽くなき向上心こそベルリン・フィルハーモニー交響楽団がNO.1オーケストラたる所以なのです。

弦楽器に優れた日本人の進出

第1コンサートマスターには樫本大伸、ヴィオラの首席には清水直子、他にも2人ヴァイオリン奏者の日本人がいて、日本での人気の一要因となっています。

私の体験

私が生でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を聴いたのはまだ3回です。カラヤン指揮が2回。小澤征爾指揮が1回。どれも超絶テクニックに魅了され、その音楽性に感動しました。小澤征爾のR・シュトラウスの「英雄の生涯」、カラヤン最後の来日のブラームス「交響曲第1番」にはいたく感動を覚えたのはまるで昨日のようです。

ラトルと録音したベートーヴェン「交響曲全集」も気に入っています。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はKUKUTENA(ククテナ)の記事『世界一のオーケストラによる生演奏を聴こう!おすすめの人気オケを紹介!!』でも紹介しています。お時間が有りましたらご参照ください。

第2位 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ウィーンフィルハーモニー

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の始まり

1842年にウィーン・フィルが誕生しました。その後、ウィーン国立歌劇場管弦楽団の団員のうち、入団を認められた者がウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(120名ほど)に入団できるようになりました。180年近く続く歴史的オーケストラです。

ウィーン・フィルハ-モニー管弦楽団の実力

独自の運営方法を貫く自主運営のオーケストラです。実力はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団といい勝負をしていると私は思っています。

しかし、最近の各種ランキングでは当オーケストラの凋落が残念ですが、私はそこまで落ちたとは思えません。そう評論している人たちはCDの録音数減少や歌劇場付きのオーケストラであるため疲労が激しいなどとの理由で、ベスト3から外しているようですが、私はウィーンサウンドが変わったとは思っていません。

録音数減少は当オーケストラの運営が独特で、ベルリン・フィルのように独自の専用レーベルの立ち上げ、Web音楽専用配信等の最新化が遅れているだけで、オーケストラの実力とはまた違った話です。そこを音楽の実力の低下と見るのは如何なものでしょう。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のマイナスポイント

ウィーン・フィルは世界的オーケストラとしては非常に稀な、音楽監督を置かないオーケストラです。その点はマイナス面が大きいと思います。今は国立歌劇場にも音楽監督がいなくなり、ウィーン・フィルにも影響しているとも言われていますが、その意見には私も同感です。ランクを落とした要因のひとつなのでしょう。

私の体験

私が生でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を聴いたのは1回のみです。マゼール指揮でベートーヴェンの「英雄」。ウィーンの音で感動しました。来日初日ということで「国家」演奏には参りましたが・・・。

C・クライバーと録音したベートーヴェン交響曲たちはどれも素晴らしいです。

このオーケストラについても詳しくは上記のKUKUTENA(ククテナ)の記事をお読み頂ければ幸いです。

第3位 シカゴ交響楽団

シカゴ交響楽団

シカゴ交響楽団の始まり

創立は1891年、セオドア・トマスが設立しました。初の演奏会は1891年10月16・17日に行われています。最初の名称は「シカゴ管弦楽団」でした。1931年に現在の「シカゴ交響楽団」を名乗るようになります。

シカゴ交響楽団の実力

アメリカBIG5のひとつで世界でも最高ランクのオーケストラです。このオーケストラの最強音はホールに響き渡って、そのまますう~と消えていきます。合っていて濁りが無いということです。

管楽器だけではなく弦楽器や他のパートも全て上手さが際立っています。

100年以上の歴史を持つオーケストラであり、フリッツ・ライナーがその名を高め、ショルティが黄金期を作り、現在の世界的レベルのオーケストラとして今日まで活動しています。現在の音楽監督はムーティですが、果たして今以上の活躍が出来るのか期待しています。

私の体験

私が生でシカゴ交響楽団を聴いたのは1回だけ。ショルティ指揮でマーラーの「交響曲第5番」。金管楽器の素晴らしさに感動しました。まさにシカゴサウンドでした。

ショルティと録音した膨大な量の楽曲はどれもレベルの高いものだと思います。

以後の順位付けについて

以下4位から順位を付けようと思いましたが、今の私には順位付けするだけの知識、音楽的素養が足りないと思っています。例えばここで20位にランク付けしたオーケストラでも、来日すれば財布に余裕がある限り聴きに行きますし、ランク外のオーケストラだって、聴きたいときには聴きに行きます。

ここでは順位付けを行なわず、世界的に見てどのランクに属しているのかだけの分け方にしようと思います。一応並んでる順番がランキングの順位ではありますが、あまりに微妙な違いのため日々私自身の中でもランキングが変動してしまうのでランク分けという形を取らせていただきました。

1位から3位は勿論のこと、ランクA、Bにおいても「世界一流」と呼んでいいオーケストラです。

ランクAのオーケストラ

オーケストラランキング

音楽的にも機能的ではありますが、TOP3には惜しくも及ばないオーケストラ。

★ボストン交響楽団
アメリカBIG5のひとつ。小澤征爾との演奏会はマーラーが素晴らしかった。
★ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
リッカルド・シャイーのチャイコフスキー「交響曲第5番は」感動的でした。
★フィラデルフィア管弦楽団
ムーティーとの演奏会は超興奮しました。
★バイエルン放送交響楽団
クライバーとの演奏会は一生の宝物です。アンコールにもびっくり!
★パリ管弦楽団
バレンボイムと「春の祭典」を聴いたのは忘れられない思い出です。
★ロンドン交郷楽団
ロンドンBIG5のひとつ。アバドがまだ元気な頃の演奏会でした。
★クリーブランド交郷楽団
マゼールとのシベリウス「交響曲2番」は上手さが溢れていました。
★ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
ヘルベルト・ブロムシュテットとドイツものを聴きました。
★ニューヨーク・フィルハーモニック
アメリカBIG5のひとつ。何といってもバーンスタインは凄かった!
★イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
こちらもバーンスタインの演奏に感涙!!

それなりに納得していただける結果だと思っています。

昨今大人気のバイエルン放送交響楽団の演奏会は感動したことは確かですが、オーケストラの絶対的能力としては上位3オーケストラほどではないと思ってこのランクに入れました。

ランクBのオーケストラ

オーケストラランキング

残念ながら音楽的機能性がランクAより劣るオーケストラ

★ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
クルト・マズア指揮でベートーヴェン「英雄」を聴きました。重厚な音楽でした。
★サンフランシスコ交響楽団
ブロムシュテットの指揮でマーラー「巨人」を聴きました。
★ロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
ジュリーニ指揮のブルックナー「交郷曲第7番」は感動しました。
★フランクフルト放送交響楽団
インバルとやったマーラーの「交郷曲第5番」は大熱演でした。
★バンベルク交響楽団
ホルスト・シュタインとのシューベルト「グレート」は聴き応えがありました。
★サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
私が最初に聴いた外国のオーケストラ!弦の響きに感動しました。
★チューリッヒ・トーンハレ交響楽団
エッシェンバッハの指揮でチャイコフスキー「交響曲第5番」を聴きました。

何でこちらがランクBなのかご不満の方もいるでしょうし、納得されている方もいると思います。どうしてあのオケを入れないのという方もいらっしゃるでしょう。

サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団はムラヴィンスキーが振っていた時代と比べて落ちたような気がします。

ライプツィッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団は世界最古のオーケストラですが、2017年からカペルマイスター(首席指揮者?)をアンドリス・ネルソンスが務め始めたらしいです(ボストン交響楽団との掛持ち?)。私の知らない指揮者なので何とも言えませんが、もう少し良くなって欲しいなという希望もありこちらのランクです。

他のランキングと比較する

音楽の友社『レコード芸術』2017年9月号のランキングです。

1位:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
2位:バイエルン放送交響楽団
3位:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
4位:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
5位:シュターツカペレ・ドレスデン
6位:パリ管弦楽団
7位:シカゴ交響楽団
8位:ロンドン交響楽団
9位:マーラー室内管弦楽団
10位:ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
11位:シュターツカペレ・ベルリン
12位:ボストン交響楽団
13位:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
13位:マリインスキー劇場管弦楽団
13位:ミラノ・スカラ座管弦楽団
16位:サンフランシスコ交響楽団
17位:クリーブランド管弦楽団
17位:レ・シエクル
19位:NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団
20位:サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団
20位:フランクフルト放送交響楽団

30人の評論家が選んだ結果だそうです。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が1位なのは納得ですが、バイエルン放送交響楽団の評価が高くて、2位には驚きです。また、レ・シエクルは果たして他のオーケストラと同列に扱っていいものか、マーラー室内管弦楽団やドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの評価にも「?」です。

シカゴ交響楽団もパリ管弦楽団の下なんですね。オーケストラの実力を客観視すればこれも個人的には納得のいくランキングではありません。まあしかし、順位は別にしてやはりこのオーケストラは名前が挙がるよね、という所はランクインしていて私のランキングとさほど違わないのも面白い点ではないかなと思います。

NDRエルプフィルハーモニー管弦楽やドレスデン以外の各「歌劇場管弦楽団」も私は迷いながら外しました。実力は認めますが、20選としている以上、その中にどうしてもランクインさせる事はできませんでした。

まとめ

オーケストラは全世界に存在していますが、CDも含め聴いているオーケストラはある程度決まってしまっています。それらが今回挙げたオーケストラであって、私にとって掛け替えの無い存在です。

オーケストラに順位を付けるなんて意味がないと仰る方もいらっしゃるでしょう。しかしベストCDを探すようにオーケストラだってその演奏に違いがあります。それをランク分けすることも意味のあるものと考えます。

全てのオーケストラのレベルが上がり、自分達の音で勝負できる時代が来れば、嬉しい限りです。

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