オーケストラが使う楽器の値段とは!一流奏者が使う楽器は超高額!?

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  • 最終更新日:2019年05月14日
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オーケストラ使用楽器価格

オーケストラで使っているカスタネットっていくらするかご存知ですか?じゃあ、トライアングルは?世界的に有名なバイオリン「ストラディバリウス」だと億越えなんて当たり前の世界ですからちょっと想像付かないですよね。

今回は一流と呼ばれるオーケストラで使われている主だった楽器の値段について紹介していきたいと思います。弦楽器は高いというイメージがあるかと思いますが、木管楽器とかその他の楽器については意外と知らないっていう人、多いのではないでしょうか。

一流オーケストラが使用する楽器のお値段、クラシック好きとして知っておいて損はないかと思います。

一流オーケストラが使うカスタネットの価格とは!

高級カスタネットの価格

早速ですが冒頭で記載しているカスタネットの値段から紹介していきたいと思います。
小学校で一般的に使われているカスタネットの価格、実は300円前後と結構お安いってご存知でしたか?そして超一流オーケストラのものはなんと一般的なカスタネットの60倍以上!!そんな価格帯の物を使用しています!

この金額の違いは使用される木材にあります。現在学校で一般的に使われている木材はブナ、もしくはプラスチック製です。これに対してプロが使う物は黒檀、ローズウッド(紫檀)の物です。高級な木材を使う事で値段は2万円以上するものもあります!

前文で出てきたトライアングルもプロ仕様の物はカスタネットと同程度の2万円ぐらいです。因みにトライアングルにも大、小の大きさがあります。

オーケストラで使用される楽器の中ではこれでも超低価格なカスタネットとトライアングルの値段がわかったところで、一流オーケストラが使用する、衝撃の高額楽器をみていきましょう!!

億超えは当たり前!?バイオリンなどの弦楽器の値段!

オーケストラ 弦楽器値段

オーケストラの中でも超一流と言われるソリスト達が使用しているヴァイオリンはストラディバリウスやグァダニーニ、アマティなどです。この辺の世界的名器はすし屋に行ったと時の時価のようなもので、超高額です。しかし、実は超一流オーケストラといえどもこれらの楽器を保有しているの人は極めて少数です。

ストラディバリウス使用は極一部のソリストだけ

億単位は当たり前と書きましたが、これはバイオリンに関してだけのようです。ストラディバリウス等の名器がまだ数百挺も有るからこそお金を出せば買えるので、一流の奏者で所有している人が複数いるというだけの話みたいです。他の弦楽器に関しては現存するものがほとんどなく、博物館級のものばかりなので演奏に使われる事はほぼありませんつまり超一流オーケストラといえどもそんな名器を使っている人達はごく少数の人だけというのが現実です。

一部の超一流ソリストを除けば、後の奏者は一流とは言え日本のオーケストラと金額面では余り変わらない楽器を使用しているという事がほとんどです。

超一流オーケストラともなればストラディバリウス級の楽器をみんな使っていると思いきや必ずしもそうではないようです。一流は楽器ではなく、一流の腕によってあんなに素晴らしい響きが保たれていたのだという事がわかります。

オーケストラのバイオリンは最低でも500万円!

バイオリン

ストラディバリウス、グァダニーニ、アマティなどの3大ヴァイオリン所有者を数えるとほんの数名程度でしょうか。あくまでもこれらの楽器はソリストの為の楽器だと考えるべきです。

ベルリンフィルは超高額バイオリンを使用

例えばベルリン・フィルの第1コンサートマスターの樫本大進はグァダニーニを所有しています。他の第1コンサートマスターはカルロ・ベルゴンティです。2人共値段は公表していませんが、最低でも1億円は下らないヴァイオリンだと思います。

そのほかの人達を見ていけば、オールドイタリアンを所有している人が多いですから、2,000万クラスのヴァイオリンを所有者が多いと思います。車でいえばベンツの最高級車並の値段!普通の奏者はその値段の物を使っている筈です。

モダンイタリアンを使っている奏者もいます。このクラスだと500万円位です。このクラスでも使い込めば深い音色になってきます。でもベルリン・フィル、シカゴ交響楽団では少数派でしょう。

ウィーンフィルのバイオリンは500万円クラス

ベルリン・フィルは高い物を使っている人が多くいますが、不思議な事にウィーン・フィルはコンサートマスター以外はそう高くない楽器を使っている人達が多いです。

このヴァイオリンはオーケストラが所有している物であり、メンバーになると貸与されます。これらが500万円位だということです。何代にも渡って長年使い込まれていて、楽器の響きが深いものです。保存、メンテナンスが良く出来ていて、最高の状態に保たれています。

話がそれますが、彼らは基本どこに行くときでも楽器を手放しません。高額の物ですから当然です。また世界に二つと無い楽器だからという事もあります(弾きこめば弾き込むほど、楽器自体演奏者に馴染んできます)。

ベルリン・フィルを例に取りましょう。ベルリン・フィルには43人ヴァイオリニストがいます。このうち3人が1億円の物、2,000万円が30人、10人が500万円とすると、総じて約10億円です。少なく見積もってもこれです。バイオリンのお値段は本当に凄いですね。

ヴィオラの値段は意外と手頃!?

ヴィオラ

ヴィオラは現存するストラディバリウスの数が世界で10挺しかありません。したがって使用されているものはほとんど無く、博物館で展示されている場合の方が多くあります。ほとんどのプロ奏者は現代のイタリアの名工の楽器を使用しています。

オールドタイプ(18世紀の物)の楽器は超有名製作者でなくても500万ぐらいはします。しかしこれらも数は少ないので、超一流オーケストラと言えども、現代の名工物の200万円位が普通だと思います。車で例えれば国産の普通車の感覚でしょうか。

大きな楽器ですがバイオリンに比べると価格的には少しお手頃な印象です。一生懸命お金を貯めればバイオリンと違い、超一流オーケストラが使っているものと同等のものが使用できるのは嬉しい事ですね。

チェロはオールドタイプが主流!

チェロ

チェロもストラディバリウス(世界で63挺)やグァルネリ(あるのかも不明)などの楽器は数が残っていないので、ソリストの方が使ってはいますが、オーケストラの団員となると、超一流オーケストラでもオールドタイプ、または現代のイタリアの名工の物を使っています。

価格は500万円~1,000万円程度の楽器と言われています。外車の普通車並みと言ったところでしょうか。オールドスタイルで品質の良いものは3,000万円と言われていますが、オーケストラの楽員で使っている人はそうはいないと思われます。

コントラバスのお値段は500万ぐらい!

コントラバス

18世紀時代の名の知れた名工の物は残っていないので、多くの方はオールドタイプかイタリアの現代の名工達の物を使用しています。楽器自体が大きいので、価格は500万円程度が多く使われています。チェロよりは少し安いかなと いった楽器です。超一流オーケストラでも国産高級車程度です。

弦楽器の必需品

弦楽器の必需品

弦楽器には必ず必要となる弓、弦、松脂、ケースは全て別売りです。それなりの値段の楽器に使用する物ですので、全てそれに合わせた高価なものを使用する奏者が多いです。

一流オーケストラの弓の値段

弦楽器といえば、忘れてはいけないのが「弓」の存在。楽器と同じくらい重要とされ、別売りで本体のおよそ1/3程度の値段のものが使われています。

最高級クラスのものは、やはり1000万円を超える値段だそうです。ストラディバリウスクラスになると弓もこのぐらいの弓じゃないと楽器本来の音色を引き出せないようです。しかしこれはソリスト級の話です。プロが使用しているクラスとなれば、弓も100万円単位のものが主流です。

金銭感覚が崩れ始めています、弓一本で100万円を超えるとなると、高価な楽器を使うとなるとやはり維持費もそれなりの金額になってしまう事がよくわかります。

一流オーケストラの弦の値段

例えばヴァイオリンを考えるとこれもプロが使うようなクラスはG線1本が1万円なんていうものは普通レベルです。4本の弦でもE<A<D<Gというように価格に変化があります。先ほどのG線が1万円のものでもE線は3千円ぐらいです。

プロは4本の線を全て違うメーカーの物を使う人もいます。どこまで拘るかによって、お金も寿命も違ってきます。

勿論プロなら最低でも1ヶ月に1度以上変えていると思いますからこれも馬鹿にはなりません。本当に弦楽器をやっている音楽家達は勉強する時からずっとお金のかかることばかりで、とても気の毒です。

ヴァイオリンとヴィオラは同じような値段ですが、チェロ、コントラバスの弦はそれよりも高くなります。因みにコントラバスの弦はセットで3万円~7万円ぐらいです。

一流オーケストラが使う松脂の値段

松脂を弓の毛に塗らなければ弦楽器の音は出ません。松脂と弦の摩擦によって弦楽器は音が出ますので、品質が良い松脂の方が良いのは当然です。

これも様々なメーカーが色々な種類を出しています。下は千円もしないものから、上は5千円以上のものまで本当に多くのものが売られています。

やはりプロの方が使うのは5千円程度のものが多いのでしょう。松脂の硬さや材質などを考えるとその辺に落ち着くと思います。

一流オーケストラの楽器ケースの値段

数百万以上の楽器を運ぶケースですからこれも特別な物を使用している演奏家は数多くいます。人それぞれでしょうが、アマチュアが使うようなちゃちな物でない事は確かです。

プロが使う普通の物でも15~20万程度と言われています。ストラディバリウスなどの三大ヴァイオリンを持っている人は、温度、湿度が一定に保たれる特注の物を使っていて、その価格は装飾などにもよると思いますが、当然信じられないほど高額なのでしょう。

一流オーケストラの木管楽器のお値段とは

木管楽器はフルート・クラリネット・オーボエ・ファゴットの計4種類の楽器を紹介します。超一流オーケストラはどれぐらいの値段の木管楽器を使っているのか見ていきましょう。

意外と高額なフルート

フルートの値段

フルートは日本の「村松」「ヤマハ」が世界的に有名で、世界的なオーケストラにもよく使われています。メーカーにより若干異なりますが、管体が14Kのものが200~300万円、総金製(14K)で400~500万円、総プラチナ製で500~600万円と値が張っていきます。

世界的オーケストラに所属する一流のプロになると、総金製、それに銀やプラチナと何本も持つ人が多く、弦楽器についで高い楽器です。

材料が特殊なクラリネット

クラリネットの値段

クラリネットはグラナディラという非常に堅い木で作られます。金属加工なみの精度が得られ木としては温度、湿度による寸法の変化も小さいのが特徴です。

このグラナディラはアフリカの一部地域でしか採取できず、また成長に数十年もかかるため非常に貴重な材料になっています。そして、その中からより良い木を使うことで値段も上がっていきます。

値段は20万円~50万円程度が最も多く、高級なものは100万円以上します。

程々の値段のオーボエ

オーボエの値段

オーボエの素材は、クラリネットでも使っているグラナディラという木材です。比重が1.2あるいは1.3という重さに特徴があるグラナディラで作ったオーボエは、音が遠くに飛ぶという長所があります。広いコンサートホールに向いているといえます。

オーボエの値段は、高額であることは間違いありませんが、フルート比べるとそれほどたいしたことはありません。プロモデルでも100万円ちょっとから買えます。自分用にカスタマイズして貰うと200万円位になります。

最低でも100万円のファゴット

ファゴットの値段

ファゴットの木材には、現在、主にヨーロッパ産のハードメープルが使われています。その中でも特に堅い木を選んでいます。といってもクラリネットなどに使うグラナディラに比べれば柔らかいものです。

プロモデルですと100万円~300万円台といったところです。高級器としてはヘッケルバスーンが有名です。

ヘッケルバスーンは全てオーダーメイドであり、発注時にキーの装備やトーンホールのピッチは当然の事ながら、使用する木の種類やラッカー指定なども行い通常納期で3~4年はかかります。

YAMAHAブランドも大健闘のホルン

ホルンの値段

日本の「ヤマハ」は世界的に有名なメーカーで、各国のホルン吹きが愛用しています。

角笛が発展して出来た楽器ですが、今では管がくるくると曲がり、形もずいぶんと複雑になった現代のホルンです。アレキサンダー・シュミット・パックスマンなどのヨーロッパ系の楽器は100万円前後の値段が設定されています。日本のヤマハやアメリカのコーン・ホルトンといったメーカーには、フルダブルホルンの安いモデルも存在し、30万円~40万円台で購入する事ができます。世界的オーケストラが使用するものだと130万円以上のホルンが相場のようです。

オーケストラの中では一番値段の安いトランペット

トランペットの値段

ホルンと同様、日本の「ヤマハ」は世界的に有名なメーカーで、各国のトランペット奏者が愛用しています。

オーケストラで使われる楽器の中では値段は一番安い楽器です。その理由は本体材料がすこぶる安いためです。

価格は加工に使う材料の価格に応じて、同じモデルなら、ラッカー仕上げ、銀メッキ仕上げ、金メッキ仕上げの順に値段が高くなりますが、それとて弦楽器や木管楽器に比べれば全然安いものです。では高級品は何が違うのか、一番の違いは製作に要する人件費で違ってきます。

30万円程度出せば、優れたモデルが多いのがトランペットのいいところです。ただドイツのオーケストラ等で良く使われるロータリートランペットは30万~70万位します。

ただし、金管楽器は寿命が短かく、毎日3時間も練習していれば4~5年たつと音に芯が無くなってしまい、音の塊がベルの先から飛んで行かなくなるので買い替えが必要になる事が大変です。

基本は4台セットのティンパニ

ティンパニの値段

打楽器は数も多く、毎回使われるのはティンパニだけなのでティンパニのみに限定します。

ティンパニは単体で使われることは少なく、普通音程の異なる4台(曲によっては5台)で使用されます。

高級モデルでは、アメリカのラディック社、オランダのアダムス社などが有名で1,000万クラスのものもあります。ちなみに札幌交響楽団のティンパニはドイツの打楽器メーカー、レフィーマ社製で、高い技術を持つ職人によりパーツの一つ一つに至るまで全てハンドメイドで製作されたもので、価格は5台セットで1,200万円だということです。

この楽器も個人保有は少なく、楽団が買って保有管理しているところがほとんどです。

まとめ

一流と呼ばれているオーケストラの楽器の値段を簡単に見てきました。プロのフルートがこんなに高い物かと驚きました。弦楽器が上位を占めると思っていましたから。

中でもほとんどのヴァイオリニストが名のある名器を持っていると思っていましたが、そんな事もありませんでした。これも驚きでした。

楽器の値段もピンキリでプロでもかなり差があります。でもクラシックは本当にお金の掛かる芸術なのですね。

基本的に打楽器とコントラバス以外は全て個人の持ち物です。プロのオーケストラの方々はいつも一財産を持ち歩いているということになります。そう言った意味でもやっぱり大変な職業なのですね。

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