バイオリニストランキング!世界一流のバイオリニストTOP20!!

  • 投稿日:
  • 最終更新日:2018年05月17日
  • kojiii
バイオリニストランキング

バイオリニストは世界に多数存在しますが、全てのバイオリニストが大勢の人に感動を与えられるわけではありません。

テクニックは凄いけれども、心が伝わってこないバイオリニストもいっぱいいます。

むしろ最近は「俺の(私の)テクはこんなに凄いんです、さあ見てください」、みたいなバイオリニストが多数になっている気がしてなりません。

今回は私の心を満足させてくれたバイオリニストたち20名を紹介しようと思います。

ランキングの前提条件

  1. 私自身が生で聴いて感動したバイオリニスト
  2. 独自の音楽をしっかり持っていること
  3. 2の音楽を伝えるだけのテクニックに優れたバイオリニストであること

(注)所有バイオリンで単にグァルネリと表記している楽器は1番有名な「グァルネリ・デル・ジェズ」のことです。その他のグァルネリは製作者の名前を入れて区別しています。

バイオリニストランキング!20位~11位

第20位 シュロモ・ミンツ

シュロモ・ミンツ

Shlomo Mintz (1957 ~ )
出身地:ロシア
所有バイオリン:ストラディバリウス

透明性のある特別な音色で、かつテクニックに優れたバイオリニストです。私が聴いたのはベートーヴェンの「バイオリン協奏曲」でしたがノイマンの指揮と共に素晴らしい音楽でした。録音にも多くの時間を割き数々のCDを作製。指揮者としても活躍しており、N響を指揮したこともあります。

第19位 戸田 弥生

戸田 弥生

Yayoi toda (1968 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:ピエトロ・グァルネリ

1993年エリザベート国際音楽コンクール第1位。日本人としては二人目です。深みのある音から醸し出される音楽は聴き応えがあります。情熱的な音楽の持ち主。二人の子供の母となり、母としてもっと音楽性が高まることを期待しています。

第18位 漆原 啓子

漆原 啓子

Keiko Urushihara (1963 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:ストラディバリウス

1981年東京藝術大学付属高校在学中に、第8回ヴィニャフスキ国際コンクールに於いて最年少18歳、日本人初の優勝と6つの副賞を受賞。高いテクニックと音の深みを持つ才能あるバイオリニストです。妹は漆原朝子で二人のデュオは絶賛を浴びています。私は「啓子ブリランテ」が好きで良く聴いていました。

第17位 古澤 巌

古澤 巌

Iwao furusawa (1959 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:グァルネリ、ポッジ

1979年第48回日本音楽コンクール第1位。東京都交響楽団のコンサートマスターもしばらく続けました。この頃から彼を聴く様になりましたが、小林研一郎と協演したベートーヴェンの「バイオリン協奏曲」は天晴れな演奏でした。最近はクラシックよりも葉加瀬太郎などとのセッションが多く残念です。テクニック、音楽性は天才的です。チェロの弓を使って弾いているユニークなバイオリニストです。

第16位 藤川 真弓

藤川 真弓

Mayumi Fujikawa (1946 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:ピエトロ・グァルネリ

1970年チャイコフスキー国際コンクールで第2位。彼女も何回も聴いていますが、中でもハインツ・ワルベルク/N響とのラロの「スペイン交響曲」は印象深いです。表現力が素晴らしく聞き惚れました。最近はコンクールの審査員の仕事も増えています。

第15位 加藤 知子

加藤 知子

Tomoko Kato (1957 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:ストラディバリウス

1982年第7回チャイコフスキー国際コンクール第2位。私が聴いた尾高忠明/N響とのメンデルスゾーンの「バイオリン協奏曲」はうんざりするぐらい聴きなれたこの曲を、やっぱり名曲なんだと思わせてくれた素晴らしい演奏会でした。最近は室内楽も多く演奏しています。

第14位 漆原 朝子

漆原 朝子

Asako Urushihara (1966 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:グァルネリ

1983年、高校2年生の時、第2回日本国際音楽コンクールで最年少で第1位獲得。私は彼女を何回か聴いていますが、エサペッカ・サロネン/N響との協演で聴いたチャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」がより思い出深いです。あの大曲を見事に弾きこなした彼女に胸がいっぱいになったことを覚えています。漆原啓子は実姉で、姉と協演した演奏会が好評でした。

第13位 徳永 二男

徳永 二男

Tugio Tokunaga (1946 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:ストラディバリウス

1976年から1994年までN響のソロコンサートマスター、20年近くN響の顔でした。彼の演奏は数多く聴いていますが、ズデニェク・コシュラーとのブラームス「バイオリン協奏曲」は名演だったと思います。大曲に向かい合ってより深い音楽性を発揮した渾身の一曲でした。兄はチェリストの徳永兼一郎。兄弟で協演した演奏会も多くありました。

第12位 ローラ・ボベスコ

ローラ・ボベスコ

Lola Bobesco (1921 ~ 2003)
出身地:ルーマニア
所有バイオリン:グァダニーニ

若い人にはなじみの無い名前かもしれませんね。ヴィブラートを多く掛けた独特の響きの持ち主でした。私が聴いたのはヴュータンの「バイオリン協奏曲」。曲は忘れましたが(笑)、彼女の音だけは不思議と耳に残っています。今でもCDは出ているのでぜひ1枚買って聴いていただきたいと思います。きっと感動しますよ。

第11位 ジャン=ジャック・カントロフ

ジャン=ジャック・カントロフ

Jean=Jacques Kantorow (1945 ~ )
出身地:カンヌ
所有バイオリン:ストラディバリウス

1967年エリザベート王妃国際音楽コンクールで第6位入賞。彼を聴いたのはもう大分前になります。セルジュ・ボド/N響とのラロの「スペイン交響曲」、1月の寒い日でした。彼の音楽性の豊かさを感じた演奏会でした。バイオリンだけでなく指揮者としても活躍しています。

半分過ぎました。ちょっと休憩を取りましょう。

バイオリニストランキング!10位~4位

第10位 竹澤 恭子

竹澤 恭子

Kyouko Takezawa (1966 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:ストラディバリウス

桐朋女子高音楽学科在学中に第51回日本音楽コンクール第1位。1982年インディアナポリス国際バイオリンコンクールに優勝、世界的活躍が始まりました。私が聴いたのは彼女の二十歳頃、バルトークの「バイオリン協奏曲第2番」。テクニックに裏づけされた大器だと感じました。結婚して子供ができてからますます音楽が深くなったように思います。

第9位 千住 真理子

千住 真理子

Mariko Senju (1962 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:ストラディバリウス

デビュー当時、腰に大きなリボンがついたピンクのドレスを着てステージに出てきたときは、アイドルのように可愛くて、別の意味で驚いたことは今でも鮮明に覚えています。彼女のライブは不思議といつもメンデルスゾーンの「バイオリン協奏曲」だけですが、あの聴き慣れた曲を素晴らしく演奏してくれていつも感動しています。

 

第8位 堀米 ゆず子

堀米 ゆず子

Yuzuko Horigome (1957 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:グァルネリ

1980年日本史上初のエリザベート国際音楽コンクール第1位です。いっきに一躍世界の一流バイオリニストに躍進しました。この人の音楽は堀米流というか独特の世界観があって引き込まれてしまいます。「三毛猫ホームズ」の作者赤川次郎は彼女の大ファンです。

第7位 前橋 汀子

前橋 汀子

Teiko Maehashi (1943 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:グァルネリ

我々に優雅で気品ある音楽をずっと提供してくれています。世界でも屈指のバイオリニストです。2017年に旭日小受賞を受賞してこの世界での実績を証明しました。とても美しく聡明なバイオリニストです。一時期化粧品のコマーシャルに出ていました。

第6位 諏訪内 晶子

諏訪内 晶子

Akiko Suwanai (1972 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:ストラディバリウス

1990年史上最年少のチャイコフスキー国際コンクール覇者。才能あふれるバイオリニストです。ライブではシベリウスの「バイオリン協奏曲」を聴きましたが、深みのある彼女の音楽はとても目を見張るものがありました。一時期プライベートな出来事で音楽どころではなかったでしょうが、落ち着いたこれからはますます人間的に大きな音楽世界を見せてくれるでしょう。

第5位 チョン・キョンファ

チョン・キョンファ

Kyung-Wha Chung (1948 ~ )
出身地:韓国
所有バイオリン:グァルネリ

弟は有名な指揮者チョン・ミュンフンです。韓国人の特性なのか我を出しすぎる傾向はありますが、音楽の深みは素晴らしく、心に迫ってくるような音楽を奏でます。一時指の病気になりましたが今では完全に復帰されたようです。

第4位 ヴィクトリア・ムローヴァ

ヴィクトリア・ムローヴァ

Viktoria Yurievna Mullova (1959 ~ )
出身地:ロシア
所有バイオリン:ストラディバリウス

彼女は1982年のチャイコフスキーコンクールの第1位。私は彼女が第1位をとってすぐに小澤、新日本フィルと「シベリウスバイオリン協奏曲」を聴きました。上手い上に見事な音楽でその才能に酔いしれました。背の高い素敵なバイオリニストです。

いよいよベスト3突入!!

ここからは更に細かくバイオリニストを紹介していきたいと思います。

第3位 五嶋 みどり

五嶋 みどり

Midori Goto (1971 ~ )
出身地:日本
所有バイオリン:グァルネリ

五嶋 みどりの概略

1971年大阪枚方市生まれ。3歳のとき母が音楽の才能を見抜き、ピアノに挑戦するも挫折。しかし1/16サイズのバイオリンを祖母に買ってもらい、それに興味を持ち始めてからは、バイオリンでの母との英才教育が始まりました。

母は自宅でバイオリン教室をしていて、幼き五嶋みどりもその仲の一人でした。小学生のときの彼女は頭もよく、テストはほとんど100点満点だったそうです。

1980年に演奏を録音したカセットテープを何人かの教育者に相談の上、ジュリアード音楽院のドロシー・ディレイに送りました。1982年このテープがディレイに認められ、ジュリアード音楽院に入学しディレイの教えを受けることとなります。彼女の世界的飛躍はここから始まっていきます。

同年12月にわずか11歳でズビン・メータ指揮ニューヨーク・フィルと協演し、パガニーニの「バイオリン協奏曲」第1楽章を演奏、全米デビューします。「天才少女デビュー」と各誌が報道し、一躍世界のMidoriとして認められるようになりました。

タングルウッドの奇跡

1986年、今なお伝説的演奏として語られるタングルウッドでの出来事が起こります。彼女は2度もバイオリンのE線を切りましたが、コンサート・マスターやアシスタント・コンサートマスターからバイオリンを借りて、演奏を完遂しました。指揮者のレナード・バーンスタインは、驚愕のあまり彼女の前にひざまづいたそうです。翌日のニューヨークタイムズの一面は「14歳の少女、タングルウッドを3台のバイオリンで征服」と報道しています。

演奏の素晴らしさもさることながら、14歳とは思えぬ冷静さ、そうして当時、五嶋みどりは体の小ささのために3/4サイズのバイオリンを使用しており、借用したフルサイズのバイオリンで2度の事故を、一度も演奏を止めることなく乗り切ったことにも大変な讃辞が送られました。

彼女の話をするときに必ず出てくる出来事ですね。当時ニュースやワイドショーでも話題になりました。アメリカの教科書にも載ったそうです

五嶋 みどりの活躍

その後も様々な有名オーケストラと協演し、ソロリサイタルも順調にこなしていきます。まさに天才と呼ばれるような物凄い集中力の高さ、深みのある音楽は世界の人々を魅了しています。

私も初めて彼女のリサイタルを聴いたときに、人一倍足を踏ん張り身体を使って演奏する様に驚いたものでした。

22歳のときに突然病魔に襲われしばらく休養に入ります。バイオリンを触らない日々がずいぶん続いたようですが、徐々に回復し今は問題ないぐらい回復しています。

その経験を生かし「みどり教育財団」を立ち上げ、音楽を通して世界の若者のために活動を行なっています。

最近は子供を生んだらしく(彼女はプライベートは一切公表していません)、母親となったことによって音楽的にも良い意味で変わっていくきっかけになっていくことでしょう。

第2位 ギドン・クレーメル

  ギドン・クレーメル

Gidon Markusovich Kremer (1947 ~ )
出身地:ラトビア
所有バイオリン:アマティ

ギドン・クレーメルの概略

4歳のときからバイオリンをはじめ、のちにモスクワ音楽院に入る。1967年、22歳のときにエリザベート国際音楽コンクールで3位入賞し、1970年のチャイコフスキー国際コンクールで第1位獲得。

この後1975年に西側に演奏旅行し、鮮烈なるデビューを果たし、ザルツブルグ音楽祭でも圧倒的な好評を得ました。その後は世界の指揮者、メジャーオーケストラと協演し、室内楽等も積極的に演奏しています。世界の偉大なるバイオリニストのひとりです

ギドン・クレーメルの活躍

演奏のレパートリーはとても広く、特に現代曲は積極的に取り上げています。録音も数多く、それら現代曲はもちろん、手広くいろいろと録音しています。

私が聴いたのはN響とのベートーベンの「バイオリン協奏曲」でした。深い響きの面白いベートーベンだったなという記憶が残っています。

今は大オーケストラと協奏曲をこなすよりも、室内楽団を作り、彼らとの演奏旅行や録音活動が多くなってきたようです。

第1位 アンネ・ゾフィー・ムター

アンネ・ゾフィー・ムター

Anne-Sophie Mutter (1963 ~ )
出身地:ドイツ
所有バイオリン:ストラディバリウス

アンネ・ゾフィー・ムターの概略

さあ、No.1の登場です。

1963年ドイツ生まれ。5歳のときピアノからバイオリンに転向し、以来バイオリンには飛びぬけた才能を発揮してきました。

13歳でヘルベルト・フォン・カラヤンに認められベルリン・フィルと協演し、天才少女と呼ばれ、15歳にはモーツァルトの「ピアノ協奏曲第3番」、「第5番」をカラヤン、ベルリン・フィルと録音します。

あのカラヤンが15歳の細めの可愛らしい彼女と向かい合って何か打ち合わせをしているレコードジャケットは忘れられません。

1980年にはズビン・メータ指揮のニューヨーク・フィルと協演し、アメリカデビューを果たします。

アンネ・ゾフィー・ムターの活躍

それ以後の彼女はカラヤンをはじめとする名だたる指揮者たちやオーケストラと協演し、ソロから協奏曲、室内楽まで幅広くこなしています。

その音楽性はずば抜けて凄いものがあり、テクニックも、音作りも天才的!!

私が聴いたのはN響とのモーツァルト「バイオリン協奏曲第4番」、別の日はプロコフィエフ「バイオリン協奏曲1番」の2回です。どちらもテクニックが凄かったですし、音楽の深さが違いました。彼女と同時代に生きてその音楽を聴ける幸せ、素晴らしい喜びでした。

バイオリンランキングを振り返って


アンネ・ゾフィー・ムター

ギドン・クレーメル
ギドン・クレーメル

五嶋みどり
五嶋 みどり

第4位 ヴィクトリア・ムローヴァ

第5位 チョン・キョンファ

第6位 諏訪内 晶子

第7位 前橋 汀子

第8位 堀米 ゆず子

第9位 千住 真理子

第10位 竹澤 恭子

第11位 ジャン=ジャック・カントロフ

第12位 ローラ・ボベスコ

第13位 徳永 二男

第14位 漆原 朝子

第15位 加藤 知子

第16位 藤川 真弓

第17位 古澤 巌

第18位 漆原 啓子

第19位 戸田 弥生

第20位 シュロモ・ミンツ

最初にあげた条件での結果、こんな感じのランキングになりました。日本人が結構ランクインして自分でも興味ある結果となり驚いています。

番外編 残念ながら最初にあげた条件に合致していない方々です。ぜひ彼らも聴いて下さい。

イツァーク・パールマン:皆が知っている世界的バイオリニストです。ライブでは聴いていません。

庄司 彩矢香:ライブでは聴いていませんが、CD、テレビで聴くととても素晴らしい才能の持ち主です。

神尾 真由子:この方もライブではまだ未聴です。テレビで見ましたが素晴らしい才能があります。

樫本 大進 :現在のベルリン・フィル第1コンサートマスターです。この方も素晴らしい才能に溢れています。

バイオリニストランキングまとめ

私なりの現時点のランキングです。かなり他の人と違っているかもしれません。こういうものは好きな人を他人に見られているようでとても恥ずかしいです。

今まで自分が聴いてきたバイオリニストたちをふるいに掛けてこの20人に絞りました。私が感動した演奏家達ですので、他の人からは当然異論、反論は出てくると思います。

好き嫌いですので何が正解かはありません。こういった作業をすることで今までの自分が聴いてきた音楽の復習になるかな、という感じですね。

とにかく音楽は楽しいものです。ぜひ、コンサート会場に足を運んでください。CDもいいけどたまにはライブに出かけましょう。

関連記事

”ランキング”の記事一覧(10件)

新着記事(5件)