バレエ音楽名曲ランキング!魂を揺さぶる歴史的名盤はこの録音。

  • 投稿日:
  • 最終更新日:2018年08月02日
  • kojiii
バレエ名曲ランキング

皆さん、バレエを鑑賞したことがあるでしょうか?実際に劇場に行って鑑賞した人の割合は少ないと思います。でも「白鳥の湖」というバレエは有名ですから、それなら題名は知っているという人は多くいることでしょう。

これを書いている私も実際に鑑賞した回数は決して多くありません。初めて鑑賞した時は随分ステージに近い席だったので、バレリーナ達がぴょんぴょんジャンプする度にドタドタと想像以上に大きな音がして驚きました。

しかし、バレエに関する知識がまだまだな私でも、多くのバレエ音楽は知っています。オーケストラのコンサートを聴きに行くとプログラムに組み込まれている事が多いからです。

バレエ音楽にも名曲が沢山有ります。今回は私の好きなそれらの名曲を紹介して行こうと思います。

第1位 「春の祭典」

イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲

1913年作曲、初演。ストラヴィンスキー三大バレエ曲のひとつ。その中の最後を飾る曲です。バレエ公演よりオーケストラのメインプログラムとして演奏されるほうが多い曲です。私はこの曲は歴史的な名曲だと思っています。

この曲はロシアバレエ団のディアギレフが依頼し、天才舞踊家ニジンスキーが振り付けました。この二人とストラヴィンスキーが結びつき、素晴らしいバレエ曲が生み出されていきます。

初めてこの曲を聴いたときは、過度の不安感と大きな高揚感に、心が揺さぶられ大感動しました。今まで多くの曲を聴いてきましたが、こんな思いになったのは本当に数少ない経験でした。

スコアを見ると分かるのですが、変拍子の連続で、4/4拍子、6/8拍子、2/2拍子、2/4拍子といった具合に次から次に変化していって、聴衆に不安感を与えます。

現代音楽のはしりの様な音楽ですから、初演のときは「こんな音楽は認められない」と騒ぎ出す反対派聴衆と賛成する聴衆との間で言い争いが起き、会場内が大混乱になったそうです。でもバレエ自体は最後までやり終えたそうです。まさにプロの鑑!!

「春の祭典」名盤ランキング!

【1位】ピエール・ブーレーズ指揮
クリーヴランド管弦楽団(1969年録音)

これが出たとき大反響をもたらした名盤です。この録音では実際、バレエの公演は出来ないと思います。ブーレーズという作曲家でもある指揮者が事細かにスコアを見直し、各楽器の音を吟味して演奏した歴史的名盤です。切れ味の鋭い演奏です。

【2位】コリン・ディヴィス指揮
アムステルダム・コンセルトへボウ管(1976年録音)

コンセルトへボウの上手さが出ている録音です。物凄いカオスの中にいると錯覚するほどの演奏は圧巻です。デイヴィスの指揮はさすがに素晴らしいですね。

【3位】ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー劇場管弦楽団(1999年録音)

この録音が出たときも反響が大きいものでした。やっぱりロシア人たちがやるロシア物って違うのですね。賛否両論ありますが私は肯定派です。

第2位 「くるみ割り人形」

ピョートル・チャイコフスキー作曲

1892年作曲、初演。チャイコフスキー三大バレエ音楽のひとつ。その最後の曲です。クリスマス近くになると、様々なバレエ団の公演が多くなります。どうしてかと言うとクリスマスの夜の物語だからです。

このバレエ曲は名曲ぞろいで、いろいろなCMでいろいろな曲が取り上げられていますので、「ああこの曲知ってる」という曲は大変多いと思います。

チャイコフスキーはバレエ音楽の作曲家として最も優れた人物だと思います。交響曲や、数多くのオーケストラ曲を作曲していますが、私にとってはバレエ音楽で名を成した作曲家という認識のほうが強いです。

初演は不評でした。しかし、じわりじわりと人気が出始め、今となってはバレエ公演にはなくてはならないほどポピュラーな曲になっています。

CDは全曲盤と組曲盤とありますが、組曲盤を聴けば有名な曲のオンパレードですので、聴くには組曲盤で十分だと思います。

「くるみ割り人形」名盤ランキング!

【1位】サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(2009年録音)

全曲盤。さすがベルリン・フィルだなって音楽です。このCDは実際のバレエでは踊ることは出来ないでしょう。音楽会用の演奏です。

【2位】ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1966年録音)

組曲盤。名盤というものの見本。さすがカラヤンです。彼の手にかかるとこういう小品でも宝物のように輝いて聴こえます。

【3位】シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団(1992年録音)

全曲盤。見事な演奏です。録音も素晴らしいですし、デュトワの上手さが見事に伝わってくる演奏です。

第3位 「ロメオとジュリエット」

セルゲイ・プロコフィエフ作曲

1935年から1936年にかけて作曲。初演1938年。4幕8場、52曲もあり、2時間を越える大作です。オーケストラで取り上げられるときは大抵、組曲(第3まである)か抜粋版です。録音も全曲よりはこちらのほうが多くあります。

このバレエ曲も名曲が多くあり、よくCMで使われていますから曲を聴けば「これ、聴いたことある」っていう人もかなりいると思います。

「ロメオとジュリエット」名盤ランキング!

【1位】ロリン・マゼール指揮
クリーヴランド管弦楽団(1973年録音)

全曲盤。ACCディスク大賞をはじめ世界各国で数々の賞に輝いた名盤。クリーヴランドの腕っこきの名手達の演奏が素晴らしいです。マゼールならではの音楽性です。この曲の一つの頂点を示すような素晴らしいCDと思います。

【2位】リッカルド・ムーティ指揮
シカゴ交響楽団(2013年録音)

組曲盤。以前に録音したフィラデルフィア管弦楽団盤と較べると、音楽性が豊かになったような感じがあります。ライヴとは思えない完成度を誇るCDです。

【3位】クラウディオ・アバド指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1996年録音)

抜粋盤。組曲と全曲から20曲を抜粋してストーリー順に配置してあります。アバドの指揮は、概ねダイナミックで切れ味も良いものです。

第4位 「ぺトルーシュカ」

イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲

1910年から1911年にかけて作曲。1911年初演。ストラヴィンスキーの三大バレエ音楽のひとつ。その2番目のバレエ音楽です。

初演はあまりぱっとせず、批判的な評論のほうが多かったといわれています。当時の聴衆たちにはまだストラヴィンスキーの天才さが理解できなかったと思われます。

このときもロシアバレエ団のディアギレフが依頼し、あの天才ニジンスキーがステージに立ちました。

最初に書いた私が始めて見たバレエ公演とはまさにこの「ぺトルーシュカ」でした。森下洋子がまだまだ現役の頃で、プリマとして踊っているところを生で見られたことが何よりも最高なことでした!!

「ぺトルーシュカ」名盤ランキング!

【1位】シャルル・デュトワ指揮
モントリオール交響楽団(1986年録音)

まさにピエロのように軽やかな演奏。オーケストラを良く歌わせ、華麗にリードしています。素晴らしい演奏だと思います。

【2位】アンタル・ドラティ指揮
デトロイト交響楽団(1981年)

名匠ドラティが指揮した、優秀録音で定評のあるデッカ盤。ドラマティックな「ぺトルーシュカ」です。

【3位】ピエール・ブーレーズ指揮
クリーヴランド管弦楽団(1991年録音)

作曲家ブーレーズらしい曖昧さのない緻密でクールな演奏です。このCDも賛否あるでしょうね。

第5位 「火の鳥」

イーゴリ・ストラヴィンスキー作曲

1910年作曲、同年初演。ロシアの作曲家リムスキー=コルサコフに献呈されました。手塚治虫の「火の鳥」とは全く関係がないので、あしからず。

ストラヴィンスキー三大バレエ音楽のひとつ。その最初のものです。この曲もロシアバレエ団から依頼されて半年で書き上げました。

組曲もありますので、オーケストラの演奏会では全曲演奏よりも組曲が演奏される機会が多いです。

「火の鳥」名盤ランキング!

【1位】マイケル・ティルソン・トーマス指揮
サンフランシスコ交響楽団(1998年録音)

 

全曲盤。ライブの感動が伝わってくる録音です。音も良いし、演奏の完成度が高いと思います。カップリングが「春の祭典」なのでそちらも楽しめます。

【2位】ピエール・ブーレーズ指揮
シカゴ交響楽団(1992年録音)

 

ブーレーズは旧盤(ニューヨーク・フィル)もありますが、こちらのほうがこの指揮者らしく演奏も緻密です。シカゴ響の上手さも出ています。

【3位】バーンスタイン指揮
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(1984年録音)

ライヴ録音。バーンスタインらしい感動的な演奏。バーンスタインファンにぴったりのCD!!

第6位 「ボレロ」

モーリス・ラヴェル作曲

1928年作曲、同年初演。同一のリズムが保持される中で、2種類のメロディーが繰り返されるという特徴的な構成を有しており、現代でもバレエの世界に留まらず、広く愛される音楽のひとつです。

この曲を知らない人はいないと思われるほど、CMなど様々な場面で使用されている名曲です。この曲を演奏するときのスネアドラム奏者は最初から最後まで同じリズムの繰り返しで、15分程度の短い曲ですが、大変なストレスだそうです。

昔、カラヤン/ベルリン・フィルが来日したときのプログラムに「ボレロ」が一回だけあったのですが、そのためだけにスネアドラム奏者を連れてきました。

「ボレロ」は来日最後の日のプログラムでしたが、彼はその日まで毎日ホテルで「ボレロ」のスネアドラムをずっと練習していたそうです。ベルリンフィルの団員ですから技術的には高いレベルの持ち主であるにも拘らず、凄いことです。

いかに帝王カラヤンの要求レベルが高かったかを窺い知ることが出来る一例です。本番彼はノーミスで演奏をやり遂げました。こういうところが世界一のオーケストラの所以なのでしょう。

「ボレロ」名盤ランキング!

【1位】ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1985年録音)

カラヤンはこういう小品が本当に上手いです。音が淡々と大きくなっていき、クライマックスに向かって盛り上がっていきます。さすが帝王!

【2位】ピエール・ブーレーズ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1993年録音)

 

カラヤン盤よりはちょっとおとなしめで綺麗な「ボレロ」です。ベルリン・フィルの弦楽器の響きの良さが良く出ています。

【3位】アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団(1961年録音)

オーケストラ自体は現代の楽団に比べて上手とは言えませんが、それ以上の魅力がある音です。古き良き時代の演奏で、これも敬意を表してご紹介です。

第7位 「ダフニスとクロエ」

モーリス・ラヴェル作曲

1911年作曲、1912年初演。「ボレロ」と並ぶラベルの代表作のひとつ。

今日では、バレエ公演の回数は減り、オーケストラ演奏会のプログラムとして演奏される機会が多くなっています。

「第1組曲」と「第2組曲」があります。これは単にバレエ曲全曲を半分にしただけで、本来の意味の組曲とはちょっと違っています。

「ダフニスとクロエ」名盤ランキング!

【1位】ピエール・ブーレーズ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送合唱団(1994年録音)

ニューヨーク・フィルとの旧盤も話題になりましたが、私はこのベルリン・フィル盤が名盤だと思います。録音も優秀で素晴らしい出来です!!

【2位】シャルル・デュトワ指揮
モントリオール交響楽団&合唱団(1980年録音)

仏ディスク大賞、モントルー国際レコード賞、レコード・アカデミー賞受賞の録音です。「フランスのオーケストラよりフランス的なオーケストラ」といわれるモントリオール管ですから素晴らしいできばえです。

【3位】アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団、ルネ・デュクロ合唱団(1962年録音)

この指揮者とオーケストラにしか表現できない独特の雰囲気がありますね。フランスものはフランス人でという感じで、一番安心して聴ける演奏かもしれません。

第8位 「白鳥の湖」

ピョートル・チャイコフスキー作曲

1876年作曲、翌年初演。チャイコフスキーの三大バレエ曲のひとつ。これが三大バレエ曲の第1作目です。

初演当時の評判はあまりぱっとせず、しばらく日の目を見ませんでしたが、1895年に復活公演され、それ以降バレエ界の重要なレパートリーとして現在に至っています。

復活後様々な演出家が振付を行ない、多くの版があります。ストーリー、登場人物、曲順など版によってかなり異なり、悲劇で終わる版もあるし、ハッピーエンドの物もあります。

ただし白鳥たちの登場する第2幕はプティパ=イワノフ版が決定的な影響力を持っており、イワノフの振付がほとんど原形のまま見られる版が多くなっています。

オーケストラ演奏用として組曲もありますが、これは作曲家自信が選曲した物ではありません。

「白鳥の湖」名盤ランキング!

【1位】アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団(1976年録音)

ロンドン交響楽団も、プレヴィンと呼吸のあった演奏を聴かせてくれます。場の雰囲気を伝えてくれる演奏です。

【2位】ワレリー・ゲルギエフ指揮
マリインスキー劇場管弦楽団(2006年録音)

素晴らしい演奏です。録音も優秀でオーケストラの響きが本当に美しいです。全体的にテンポが速く私好みです。

【3位】サー・ゲオルグ・ショルティ指揮
シカゴ交響楽団(1988年録音)

抜粋盤。落ち着いたテンポの運びで、流麗になり過ぎず、歌い過ぎず、やや冷たい感じもありますが素晴らしい演奏です。ソロの精巧さはさすがのシカゴ交響楽団!

第9位 「眠れる森の美女」

ピョートル・チャイコフスキー作曲

1889年作曲、翌年初演。チャイコフスキーの三大バレエ曲のひとつ。これが三大バレエ曲の第2作目です。

「白鳥の湖」とは違って、このバレエは初演から好評を博しました。しかし、世界的な大ヒットは彼が亡くなった後でした。

この曲は3時間を越す超大作で、現在では上演時間の関係から縮小版が用いられることが一般的です。

「眠れる森の美女」名盤ランキング!

【1位】アンタル・ドラティ指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(1971~1981年録音)

ドラティ&コンセルトヘボウ管の音はとても落ち着いていて好感が持てます。抜群の安定感で安心して聞くことのできる一枚です。

【2位】アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団(1974年録音)

プレヴィン/ロンドン交響楽団の安定した音楽はとても小気味良いです。録音が今一です。

【3位】ワレリー・ゲルギエフ指揮
キーロフ歌劇場管弦楽団(1992年録音)

キーロフ歌劇場管弦楽団は現在、マリインスキー歌劇場管弦楽団と名称が変わっています。常日頃からバレエを演奏しているオーケストラらしい演奏です。

第10位 「コッペリア」

レオ・ドリーブ作曲

1870年作曲、初演。綺麗な曲が多く、初心者でもオーケストラの魅力を楽しめる曲が多くあります。

このバレエ曲のある1曲も某携帯電話会社のCMで流れましたから、「ああ、この曲ね」という人も多いと思います。クラシックって身近なんですよ!

数あるバレエの中でも各バレエ団のレパートリーの中心を占める人気作品で、ストーリー的にはコミカルなもののようです。私も音楽しか聴いたことがないので。

この曲は今まで見てきたバレエ曲と違って、現在ではオーケストラのプログラムを飾るよりは、バレエ公演として行なわれることのほうが多いです。

「コッペリア」名盤ランキング!

【1位】ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1961年録音)

組曲盤。この曲をこのLPで知ったので、今でもこれが1番と思っています。楽しそうなバレエの様子が浮かんできます。

【2位】エルネスト・アンセルメ指揮
スイスロマンド管弦楽団(1957年録音)

昔はこれとカラヤン盤ぐらいしかありませんでした。バレエ音楽とはこんなものですよ風の音楽。

【3位】ジャン=バティスト・マリ指揮
パリ国立歌劇場管弦楽団(1977年録音)

フランス人指揮者とフランスの歌劇場のオーケストラが演奏するフランスのバレエ音楽!!

まとめ

私が好きなバレエ音楽を紹介してきました。紹介したCDもわりと古い物が多く申し訳ありません。最近は余り聴いていないものですから。

こっちのほうが断然良いよって言う方がいるのもこれは致し方ありません。私の聴いたものしか、判断できません。

バレエの好きな方は「ジゼル」「ドン・キホーテ」「シンデレラ」などどうして選んでくれなかったのという人もいらっしゃるでしょう。確かに「ジゼル」は悩みました。あくまでも私の好みですので、どうぞご了承ください。

バレエ音楽に興味を持った方は、ぜひ本物のバレエ公演に出かけてください。バレエも予習が必要ですから、あらすじと音楽ぐらいは勉強しましょう。もっと楽しく鑑賞できますよ。

関連記事

”音楽”の記事一覧(10件)

新着記事(5件)