町おこしで地方都市も過疎化から脱却!特色を活かし再生を果たした4つの成功例をご紹介!!

  • 投稿日:
  • 最終更新日:2018年08月03日
  • yasu

地方では過疎・高齢化が大きな問題となって久しいです。どうにか地方を活性化し、昔のような活気ある故郷へと再生できないものか?
そのことを考えていると、町おこしに成功した地方の町があることを知りました。

今回は、再生に成功した町を取り上げ、町おこしの秘訣を探っていきたいと思います。

様々な努力と幸運によってもたらされた、町おこしの奇跡とも言える成功例を4つ取り上げていきたいと思います。町おこしとは一見無関係な「テレビアニメ」での再生を果たした町や、地域の特色を活かし、独自の町おこしを行った町のサクセスストーリーをぜひお楽しみください!

町おこしが必要な理由

シャッター街

地方での雇用が激減し、若年層や労働力人口が大都市圏へ移動するため、地元産業の衰退や高齢化が進んでいき、人口流出が加速するため地方はいっそう過疎化する一途を辿っています。

「シャッター商店街」「廃墟ビル」が目立つ町の寂しさや場末感はハンパではないです。早くこの町から抜け出したい気持ちになり、こういう町に住んでいることを恥ずかしく思う若者が増えているのが実状です。

しかし、寂れた場末感たっぷりの町が再生し、活気を取り戻してくれたら、若者たちは大都市に引っ越すことなく地元で働き、町の地域経済に貢献出来ますし、何より自分の町を心から誇る事ができるようになります。

明るい未来をイメージ出来ない、自分の将来が見えてこないことはとても不安であり、ツライことです。少子高齢化社会で、この島国「日本」が明るい未来を手にするためにも、全国規模での町おこしは必要不可欠となって来ます。

過疎化からの脱却

町おこしで過疎化からの脱却

かつての活気を取り戻すことや、雇用の創出や維持、人口流出の歯止めと回復、新規住民の呼び込み。地域文化の担い手の確保と継承などが必要とされています。

そこで各自治体は「町おこし」をやってみよう!となるのですが、現実を見てみますと町おこしに取り組んでいる町は数年間に渡る計画を立て、計画に沿いながら地道な努力を続けて初めて現在の成功に至っています。「町おこしが必要だ、よーしすぐに実を結ぶぞ!」では決してないのが現実です。

一朝一夕ではいかない「町おこし」当然失敗した例も数多くあります。

町おこしの取り組みには「何に取り組むか=事業」「資源をどう活用するか・資源をどう集めるか=資源(ヒト・モノ・カネ)」「どう取り組むか=組織」3つの要素がすべて働いてこそ成り立つのです。

町おこし成功の判断材料

成功した町と失敗した町のケースを踏まえ、自分の町は何が長所なのか?何があればさらに良くなるのか?何をセールスポイントとするのか?などを詳細に分析し、実践への数年間計画を立て、町全体が一丸となることが町おこしには求められます。

成功する町おこしの5つのポイント!

  • 長期(5年以上)に及ぶ計画を掲げる
  • 現地で1日観察すればその違いがハッキリとわかるような改革
  • 自治体の人間がしっかりと綺麗事ではなく数字を元に事業を行う
  • 町おこし初期投資が交付金や補助金ではなく、投資や融資を活用する
  • 町おこしを行うにあたって売り上げを上げられる商品・サービスの開発をする

町おこしにモノマネはNG

観光、田舎体験、温泉、食、エコツーリズム、アニメ、B級グルメ、ゆるキャラ、地域ゆかりの有名人、町の自立意識 etc.
大切なのは、「地域ならではの特徴を活かす」「田舎力」「逆転の発想」です。

これから町おこしをする上で、町おこしが成功している地域のモノマネはNGです。
町おこし材料選びのありがちな失敗は、町おこし成功地域と同じような取り組みを自分たちの町でもやろうとしてしまうことです。

例えば、今や全国各地に存在している「ゆるキャラ」ですが、ゆるキャラで成功している地域のやり方をマネし、自分たちの地域でゆるキャラを作って売り出そうとしても、市場に参入したことで互いに潰しあってしまい、ともに尻すぼみに終わることがとても多くあります。

あくまでも、自分たちの町の特色を打ち出すことが大切になって来ますし、人々はその町ならではの特長に触れてこそ、好きになってくれるのだと思います。

再生中!4つの独自町おこし例!!

  1. オタク町おこし(埼玉久喜市)
  2. 財政破綻寸前からの町おこし(島根県海士町)
  3. シャッター商店街からの町おこし(大分県豊後高田市)
  4. 町と村づくりによる町おこし(岩手県二戸市)

最初の町は東京へ通勤圏内の町として、独自アイデアと幸運も味方しユニークな町おこしに成功していますし、他の3つの町は、地域の特色と実行力で勝負しています。

どの町もそれぞれの特色があり、自分たちの町ならではさを追求するべきだと気付かせてくれます。

 

アニメで町おこし(埼玉県久喜市)

埼玉県久喜市

町おこしとして全国的に有名になったのが埼玉県久喜市!
2007年4月~9月にかけて放送された大人気テレビアニメ「らき☆すた」での町おこしがとにかくすごいんです!!

埼玉県久喜市には「鷲宮神社」と言う、関東地方では最古の大社とされている由緒ある神社があります。この神社が「らき☆すた」と言うアニメの舞台になっていた事から若者の参拝者が激増したのです!!アニメ放送終了後もその人気が衰える事はなく「らき☆すた」ファンが「聖地巡礼」と称して継続的に訪れるようになりました。

埼玉県久喜市とは

東京への通勤圏であり、戸建てや分譲マンションを購入する人も多い町です。

約15万人が暮らし、米、梨、イチゴ、蕎麦の生産が有名です。
ですが、農産品以外にこれといった特色はなく、埼玉の郊外都市、そんな印象が強い町でありました。

そこにまるで降ってわいたような「らき☆すた」現象による「鷲宮神社」への参拝者の数々。 久喜市関係者は驚くと同時に、町おこしのチャンスと考えたとしても不思議ではありません。

チャンス到来!!「らき☆すた」愛が爆発

商工会が中心となり地元の菓子屋に「聖地巡礼饅頭」を発注し、駅前の商店街で売り出してみたところ、瞬く間に売り切れ。

「面白い!」となり、うまく行けば地元の特産品の開発につなげ、商店街の活性化に結びつけることが出来ます。 ミニ絵馬のストラップやTシャツ、クッキーなど人気商品が続々と。さらにやきそばは「らき☆そば」という名前で売り出され「らっきー☆団子」など、鷲宮は「らき☆すた」一色となったのです。

久喜市関係者は、アニメの持つパワーとアニメファンの情熱に感謝すると同時に、とても驚いたのではないでしょうか?

神社の絵馬が変わった

時とともに鷲宮神社境内絵馬の様相も変化して行きました。当初は「らき☆すた」関係のキャラクターだけでしたが、それ以外の作品のキャラクターも描かれるようになって来たのです。

例えば「ラブライブ!サンシャイン!!」「艦これ」「君の名は。」「おそ松さん」など、「らき☆すた」とは関係のない作品キャラクターの絵馬まで勢揃いとなっています。「乃木坂46」などアイドルグループに関するものまであるくらいです。

大きなオタク町おこしへ!!

これは鷲宮神社が今までの「らき☆すた」の聖地から「オタク」の聖地へと変わりつつあることを表していると思います。

町も「らき☆すた」のイベントだけではなく、オタクの婚活イベントを積極的に行うようになりました。「らき☆すた」だけに頼らなくても、「オタクそのもの」を考えることで、町おこしへの実践を始めたのだと思います。

町に約22億円もの経済効果

「らき☆すた」は久喜市に何をもたらしたかは鷲宮神社正月三が日参拝者数の推移を見ると分かりやすいです。

放映前の2007年は13万でしたが、放映終了後の2008年は30万人に倍増。2009年には42万人、2010年は45万人と増え続け、2011年に47万人を記録して以降は、2017年まで47万人という数字です。

町にもたらした恩恵は、アニメ放送後3年間で約22億円の経済効果があったと言われているくらいです。
まさに「らき☆すた」「オタク」によって市民とアニメファンの交流が続く町おこしに成功した、とても幸せなケースと思います。

借金105億円からのチャレンジ・島根県海士町(あまちょう)

島根県海士町

隠岐諸島の中之島海士町は過疎化・高齢化で町の存続そのものが危ぶまれていました。

町は財政破綻寸前で借金105億円という状態でしたが、島民一体で産業創出や都市交流に取り組んだ結果、10年間で移住者が約400名。

廃校寸前の高校が島留学という方法で入学希望者が殺到する嬉しい悲鳴へ変わり、2400人が暮らす小さな町に都会から約400人のIターン者が集まる活気あふれる町へ発展。

ただの町おこしには留まらない、町が発展していける仕組みをつくった海士町は、離島の希望として全国から注目を浴びています。

海士町移住者が語ること

※「静かな田舎で、何もないけどいい島だよと聞いてやってきたのに、初日の夜にいきなり役場の課長と宿のおばさんが涙を流しながら島の未来について論争するのを目の当たりにしたんです(笑)。 「海士町の未来のためにこの政策が必要なんだ!」「私はそんなことを望んでいるんじゃない……!」大の大人が熱っぽく地域の未来を語る姿にすっかり魅了され、仲間になりたいと思った僕は、数カ月後には海士町に移住することを決めていました。」

もともと海士町とは縁もゆかりもなかった、現在海士町の観光協会の職員であると同時に、ご自身が海士町にIターンされた方の言葉です。

※引用先 灯台もと暮らし・島根県海士町

島の幸が町を救う

「島風便」という海士町ならではの海の幸を、離島からの流通から生じる鮮度の低下の難問を、CAS旬感冷凍という最新の冷凍機械を導入することで克服しました。

島で水揚された新鮮な魚介類を現地で加工することも可能になったことで、島ならではの鮮度と味を全国に届けることが出来る仕組みを作り、極上の海の幸に飢えているお客の心をガッチリと掴みました。

海の幸を贅沢にそのままの鮮度で全国に届けられる仕組みは、海士町の大きなアドバンテージとなりました。

海に囲まれている島だからこそ味わうことが出来る、岩ガキやスルメイカを始めとする極上の海の幸と、まださほど全国的には知られていないですが、ライバルは松坂牛!!と豪語する、隠岐牛の美味しさを売り出すことに成功しています。

日本中にたくさんいる、島ファンへ向けて、海や山の幸を個人のお客だけでなく、全国の郷土料理店や居酒屋へ卸しており、海士町ならでは美味しさのファンを増やし続けています。

東京では高級スーパー「明治屋」「紀ノ国屋」にも卸しているほどです。

島の自立こそが町おこしだ!!

町はIターンの人たちに直接的なお金の援助はしませんが、本気で頑張る人には本気でステージを与えようと思っているそうです。
若い人たちは都会の生活に疲れたり、海士町に仕事があったりしたから来たわけではなく、新しい仕事を作りに来ています。

高校島留学では難関大学進学を目指す「特別進学コース」や地域づくりを担うリーダーを育てる「地域創造コース」などを新設し、島外からの留学生には旅費や食費を補助する制度を作りました。

これらのことからも分かるように、海士町はただの町おこしと言うよりも、島全体や島に縁のある人の自立こそが、町おこしなんだ!!そう考えている気がします。

島根県海士町公式HP

「昭和」で町おこし・大分県豊後高田市(ぶんご たかだし)

大分県豊後高田市

豊後高田市の新町通り商店街は過疎化と大型店舗の出店などで衰退し、「犬と猫しか通らない」とまでいわれるようになっていました。

建て替えが進まず昭和30年代でストップしたままの街並みを逆手に取り、元気だった時代である、昭和30年代の活気を蘇らせようと立ち上げたのが「昭和の町」です。

「昭和の町へ、お帰りなさい」「町の心に出逢う」をキャッチフレーズとし、町も人も元気だったあの時代を再現して、いまでは全国的な注目を浴び、年間約40万人の来訪者を迎える商店街になっています。

過疎化や建て替えが進まないことを逆手に取った逆転の発想と、町おこしへの情熱が町を蘇らせました。

シャッター商店街から年間40万人観光客へ!!

  • 寂れた商店街の昭和レトロ感をアピール。
  • 町歩きが楽しめるように、昭和に詳しい年配の町案内人を配置。
  • 歩けば15分程度の商店街は、笑顔で触れ合える昭和の店でいっぱい。
  • 昭和の町と同様に豊後高田市ならではの、「自然」「温泉」「食」「里」「海」の素晴らしさもアピール。
  • 昭和の車や木製の机や黒板のある教室、当時の電化製品など、懐かしさいっぱいテーマパーク「昭和ロマン蔵」を建てた。

ALWAYS三丁目の夕日がある町

一見マイナスポイントと思われてしまう寂れた町を、この町の風景や住人の人情は昭和レトロそのものなのだ!!と気付き、地道な活動を続け、まさに逆転の発想で町おこしに活かしました。

昭和世代や昭和を知らない世代も楽しめ、温かい気持ちになれる。

まるで映画「ALWAYS三丁目の夕日」のような世界が町全体に広がり、結果的に
“昭和へのオマージュ”町おこしとなり、町へ活気を取り戻しました。

昭和の町・豊後高田市公式観光HP

町を世界へ発信・岩手県二戸市(にのへし)

岩手県二戸市

二戸市の門崎集落は19戸の農家からなる野菜、水稲、りんどう、葉たばこを組み合わせた複合農村集落です。

平成6年頃から盆や正月に村で育った子供たちが帰省しなくなったことに危機感を持ち、集落に若者が帰ってきやすくするため皆で知恵を出し合い、集落を歩き確認地図を作成。 年間15回に及ぶ全戸参加の話し合いで計画をとりまとめました。

「集落の景観づくり」「集落のふれあいの場づくり」「集落のコミュニティづくり」のため、年間を通じ幅広い世代が交流するイベントや都市住民との交流を図り実現していきました。

村民の努力が実り、村で育った数名がUターン就農し、村の過疎化脱却や農家の後継者不足問題に大きな成果を上げています。

二戸市全体としても平成25年から5年間に渡って、ニューヨークで「小さなまちの大きな挑戦」と銘打ち地域文化を発信し、市ならではの体験型観光をアピールしています。

町はクールジャパンそのもの

  • 温かく人に寄り添う村を目指し取組んだ。
  • 世界に二戸市地域文化をアピールし、興味を持ってもらった。
  • 地域文化を発信し、農業を中心とした体験観光を進めている。
  • 町として新しい遊び方の提案創造が、外国人観光客への誘致に。
  • 日本酒世界一のまち・日本一の漆の郷として世界にクールジャパンをアピール。

外国人観光客が訪れる町へ

二戸市には観光資源がたくさん。岩手県の天然記念物指定となったヒメボタルの生息する折爪岳を始めとする、生態系豊かな山々に囲まれる二戸市の素晴らしい景色。

美味で有名な肉「いわて短角和牛」「折爪三元豚佐助」さくらんぼブランド「夏恋」大粒ブルーベリー「カシオペアブルー」りんごブランド「冬恋」などを生産するフルーツの里でもあります。

これらの観光資源を外国人観光客誘致へと有効活用し、もう一度訪れたいと思ってくれるところに恵まれた自然と人の温かさ、二戸市ならではの特徴があります。

岩手県二戸市公式HP

地方に雇用を生み出し、活性化を

地域で採れる農産物などの原材料を地元で加工し、地元の販売店で販売したり、都市部の様々なお店で扱ってもらい売り上げて、雇用を生み出すことを考えています。

生産現場、加工現場、販売現場での雇用を連鎖的に生み出せるのではないでしょうか?!地域に戻ってこられるような雇用があると安定的な基盤となります。

経営状態は順風満帆でない場合もありますが、自分たちの努力次第では成長させることもできるため、大切なことは地域で事業を立ち上げ、売上から雇用を生み出すプロセスそのものです。

この積み上げなくして安定雇用は生まれないと考えて間違いないと思います。

地方発のベンチャーはもっともっとあるべきですし、今回記事で取り上げた町のように、地方だからこそ出来る仕事は山ほどあるのです。

おわりに

さまざまな町おこしを見てきましたが、行政や地域の人の繋がりがなければ成功しないことは、今回調べ自分なりに考えてみて分かったことでした。

成功している町おこしは横の繋がりがしっかりしている町ばかりです。大切なのは繋がりなのだと思います。

町が再び活気付き、町や住民の人たちに恩恵があることを願ってやみませんし、この記事がほんの少しでもお役に立てればこんなに嬉しいことはありません。

関連記事

”ライフハック”の記事一覧(10件)

新着記事(5件)