ハイヒール強制パワハラ問題!厚労大臣も認めた、女性が抱えるハイヒールの苦痛とは

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  • 最終更新日:2019年06月12日
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ハイヒール強制問題

急激に問題となったハイヒール強制パワハラ問題はついに厚生労働大臣が「必要なく着用を強制する場合にはパワハラに該当しうると考えている」との見解を示すまでに発展しました。

この問題は女優の石川優実さんが始めた「仕事場で女性にハイヒールを強いる服装規定をなくそう」との署名活動がきっかけでした。これまでに約1万9000人の署名が集まりました。

足に負担のかかるハイヒールの着用が職場で強制されているとして、石川優実さんら市民グループが3日、強制の禁止を企業へ通達するよう求める署名を厚生労働省に提出していました。

ハイヒール強制問題の発端

ハイヒール 足痛い数字/5

この問題は、前文で書いた女優、石川優実さんが自身の経験を元にツイッターでつぶやいた事がきっかけとなりました。ここから、またたく間に全国的な展開を見せ、厚生労働大臣の発言までに至りました。

ツイッターのつぶやきが始まり

署名を始めたのは、女優の石川優実さんです。葬儀場で働いていたとき、ハイヒールを履くよう命じられた経験がもとになっているといいます。そこで、この強制はおかしいとツイッターに投稿しました。

すると、またたく間に3万人以上にシェアされたそうです。この署名活動は、#MeTooになぞらえて#KuToo(クーツー)と呼ばれています。「靴」と「苦痛」をもじったネーミングだそうです。

特に営業社員はハイヒールが原則

実際、現実には、特に営業で客先に出向く女性や、デパート・専門店など服飾関係の売り場担当者などは、さも当然との考えでハイヒールが原則となっているようです。靴を含めての見栄えを気にしているためと思われます。

外回りで歩き回る営業の方や、立ちっぱなしで仕事をしている方には、きっと辛くても我慢しながらハイヒールを履いているのでしょうね。世の男性たちはそんな事を考えもしなかったという人が多いことでしょう。

就職活動の女子大生は必須

採用する企業側からすると、服装は最初に目に入るところですから、当然服装チェックとして、スーツや靴の事は観察していると思われます。やはり、学生側も無難な装いになりますからハイヒールは必須となります。

服装は採用要件に含まれないと企業が強調しても、それは採用を目指す学生にとっては必死ですから、当然スーツを身に付けますし、靴はハイヒールを履かざるを得ないでしょう。見た目も勝負ですから。

イギリスでは社会問題に

少し前の話になりますが、イギリスでは2015年、服装規定に反して、職場でハイヒールを履くことを拒否したニコラ・ソープさんが帰宅を命じられ、メディアをも巻き込む社会問題となりました。

ソープさんは人材派遣会社ポーティコに臨時採用され、ロンドンの金融会社に受付職員として出社したところ、ハイヒールを履くよう指示されました。ソープさんがこれを断ったところ、給与なしの帰宅を命じられたのです。

これがメディアで報じられると、ポーティコ社は「平らな靴を履く」ことを直ちに認める声明を発表しました。ポーティコ社はソープさんが「服装規定に同意して署名した」としつつ、今後は規定内容を再検討すると話しています。

ソープさんは、女性が職場でハイヒールの着用を強制されないよう法改正を求めるオンライン請願を始め、1万人以上の署名を集めました。イギリスでも同じような問題が起きていたのですね。

ハイヒールの健康に関する影響

ハイヒールの健康に関する影響

女性であれば誰もが着用した事のあるハイヒールですが、ハイヒールがどれだけ足に負担をかけているのか、健康面からも考えて見ましょう。

ハイヒールが女性の健康に与える悪影響

1.ハイヒールを履くことで、体重を足先で支えるようになり摩擦が起こりやすくなり、靴擦れやウオノメ、角質ができる。

2.日頃からハイヒールを履いていると、ふくらはぎの筋肉がはり、踵のうしろのアキレス腱に炎症が起こりやすくなる。

3.ハイヒールを履くことで足首が不安定になるので、ちょっとした段差や不意な動きで足を捻挫しやすい。

外反母趾や中足骨痛症に注意

痛みを我慢してハイヒールを履き続けると、親指が小指の方に曲がっていく「外反母趾」が起こりやすくなります。特に、足が滑ってつま先や親指の内側が靴に圧迫されるのが良くありません。

母趾の付け根の関節の裏側が痛むのなら、靴底が硬すぎたり薄すぎるために起こる「種子骨障害」の怖れがあります。痛むのが内側面であれば、靴の横幅がきつすぎるために起こる「滑液包炎」が疑われます。

さらには、「中足骨痛症」とよばれる足先の痛みが起こりやすくなります。足の甲を手で触ると、それぞれ足の指の骨へとつながる5本の骨が「中足骨」と呼ばれる骨で、その骨の頭、指の付け根の大きな関節が「中足骨骨頭」にあたります。

こうなると、足裏のアーチが無くなり、荷重がかからなかった足の部分にまで体重がかかるようになり、足の変形が起こります。変形がひどくなり、痛みを伴うようになるのが、中足骨痛症です。

ハイヒールは危険な履物?

こうしてみてみると、ハイヒールは危険な靴とも言って差し支えないでしょうか。履くときにはまずは自分にあった靴を選び、長時間履くことを避け、足への負担を出来る限り抑えましょう。

しかし、一方、ハイヒールには「足が美しく見える」、「背が高く見える」といった利点もあります。ハイヒールを履くこと=危険な履物とはいえません。TPOにあわせてヒール3センチ以下のハイヒールを選べば問題ないともいえます。

パワハラ問題

パワハラ問題

ハイヒールを服装規程に定めている会社もあります。これは全てハラスメントにあたるのでしょうか。今後この問題はどう進むのでしょうか。

男女間の意識の相違

服装規程で強制することは、厚生労働大臣も発言したとおり、パワーハラスメントに当たるのでしょう。しかし、服装規程を定めた人たち(おそらく男性)はハイヒールを履く辛さなど知りもしないのではないでしょうか。

見た目が格好が良いからそれを選んだのではないかと思われます。男女差別が根底に透けて見えますが、それは男性がハイヒールで女性が困っている事を知らないという理由も挙げられます。

全てはTPO次第

今後はどう進めればいいのか、やっぱりTPOに従うことが大切なのではないでしょうか。無理に服装規程などで縛るのではなく、場面場面で使い分けるような状態を作り上げる事が相応しいと思います。

葬儀社、デパート店員などの場合もハイヒールという常識=男女差別を無くし、服装にあった靴ならば良しとするような時代を作っていくのが最も肝心な事なのではないでしょうか。

まとめ

女性たちがパワハラだと声を上げたことで、男性もその事実に気が付きました。差別と差別と意地を張るのではなく、今回のように女性側から発信する事も大事な事です。

社会全体がおかしいことについて自由に声を上げられ、それを少しずつでも正していく風潮はとても良いことだと思います。この問題がそのことに一石を投じてくれました。

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