認知症を受け入れてくれるグループホームを探してみた実体験。
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- 最終更新日:2017年09月22日

認知症対応グループホームに見学に行く事にした。
見学と言っても何を見れば良いのか、何を質問すれば?何処まで話せば良いのか?変なことを言ったら利用できなくなるの?
全く分からない!!!
介護も子育てと一緒で何もかもが初めてで、どこで誰に聞いても「その人によって違う」「十人十色」のような返答しか聞けないが、かなり切羽詰まっていて愚痴っている暇はない。
そこで子育てが終わったばかりなのに介護の世界へ突入することに・・・
そもそも認知症対応グループホームって何?
自立されているお年寄りが数人で生活してる所と思っていたが・・・
全く違った~、そこで調べてみたところ実際は、医師の診断を受け認知症と診断された方、介護認定調査を受け介護保険受給者証を受理された方が生活居住として利用する場所だった。
簡単に言えば自立した生活送っていたお年寄りが認知症になり誰かが見ていないと危険な状態な為、専門職員の見守る中で生活をする場所だった。
とんでもない勘違いをしていました。
見学する施設をさがすことに・・・
- 民間企業で経営している施設
- NPO法人
- 社会福祉法人
- 医療法人のグループホーム
この他にもたくさん分かれています。
取り敢えず社会福祉法人と書いてあるときちんとしている?
どう違うの?
調べてみると簡単なことだった、
名称は経営者側の独断で決められ、県や市がグループホームとして認可を降ろす基本は同じ。
ただし無認可施設は別、法律も規則もなく、施設長と名乗っている人物の意のままにお年寄りを預かっている施設だった。
これはこれで家族が納得しているなら良いかと思います。
ここだと思った施設に見学の申し込みをした所、初っ端でしくじってしまった。
電話での申し込みだったのだが・・・職員さんの質問攻めにあってしまった、
まず利用される方の年齢は?
現在お住いの住所は?
介護認定はお済ですか?
受給資格証はお持ちですか?
介護度は?
病状は?
掛かりつけの医院は?
とりあえず見学と思っていたが、いきなり面談の申し込みになってしまいそうなので「また掛け直します」と断念。
改めてよく検討しなくてはいけない。
確かに物忘れがひどく会話が成り立たないから病院に行き検査を行ったら認知症と診断されお薬を処方されたがその際に、「今後のご相談は医療ソーシャルワーカー(相談員)に相談してください」と病院で言われたのを思い出した。
もしかしたら認知症かもと思いながら検査を受けてみたものの、実際医師にそのように診断されると、どうしようもなく不安になり、どうしていいのか分からず、預かってくれる施設を探さなければと焦って行動した結果が失敗であった。
認知症と診断されても入院はできず、だからと言って一人で家に留守番ともいかず、勿論会社になど連れてはいけないし焦るのも当然だ。
医療ソーシャルワーカーに相談するとまず介護の制度を説明されるが正直言って難しくよくわからなかったが地域包括支援センターを教えてくれた。
そこでケアーマネージャーさんを紹介され、初めて個人として担当の相談が始まるらしい。
ケアマネージャーに今までのいきさつを説明して2つの選択を与えられた、
出来ないことをヘルパーさんに補ってもらいながら現在住んでいる場所で在宅介護、
介護施設に居住を移すか、
どちらを選択してもメリットデメリットが、在宅となれば自ら時間を削らなくてはならなくなるが、お金がかからず経済的にもよいのだが、グループホーム(居宅型)にすればかなりの経済的負担が、と悩んでいるとケアーマネージャーさんより「何件か見学に行きましょう」と簡単に言われてしまった。
介護サマリーと書かれた用紙に記入して下さい、と手渡された紙が、まさに電話予約で断念した時の質問!これだったのか~
こうなったら恥も外聞もない「見学に行く際にこれは見ておかないといけない注意点を教えてください」とケアーマネージャーさんに尋ねたところ、あくまでも個人的な意見としてと念押しされ、以下のことを教えてくださった。
兎にも角にも一番大切なのは….
- これが一番大切!入居者の笑顔があるか
- 職員の数(日中は3人~4人 朝夕2人 晩1人~2人)職員が笑顔で働いているか?
- 衛生管理ベットの下のほこりやトイレはよく見ること
- 食事はどのようなものを出しているのか輸入品や冷凍食品ばかり提供してないか
- 年間行事、月間行事、週間行事の内容、写真等、退屈な時間を過ごしていないか写真内の職員に笑顔があるか
- AED(自動体外式除細動器)があるか
- ストレッチャーで施設内を移動する事が出来るか(エレベーター内も)
- 洗濯物個別に分けて洗っているか
- 入浴、排泄介助の際流れ作業をしていないか
- 職員の言葉使い、入居者の名前をちゃん付けで呼んだり、ニックネームで呼んでいないか
他にも、何か所も見学に行くと分からなくなる事が多いので、質問は口頭ではなく文章にして渡し、それに対して書き込んでもらったほうが間違いないです、と大変貴重なアドバイスをしてくれました。
上記のことを頭に叩き込み、いざ見学に行き色々とお話を伺うことが出来ました。
しかし話を伺っていると、一つの施設では職員の数が足りず入居者を制限しているとか、それはそれで正直に教えていただいてありがたいことですが、
条件にあった施設は中々見つからず、10件~15件を見学するうち、ここだと思っても人気が高く、最終的に空きがないという施設も多数ありました。
まとめ
見学に行く時間にも限界があり、全ての条件を満たした施設は見つからなかったが、10項目のうち7項目を満たした施設を選びました。選んだ施設は自然いっぱいの草花に囲まれた施設でゆっくりとした時間を過ごす事ができそうです。
断念した3項目は3.食事5.AED6ストレッチャー、理由は認知症と診断を受けたが身体的には問題がない為、また食事に関しては家族が付き添い外食が許されていたので問題ないと決断しました。
認知症と診断されてから入居するまでどれほどの時間を費やしたか分かりません、仕事をしながら家族の心配は精神的にも肉体的にもかなりキツイ事が分かりました。
それでも時間をかけて一生懸命探し続ければ、必ず私のように安心して家族を任せられる施設を見つけられる事でしょう。
この記事を読んで頂く事が、ご家族の不安をほんの少しでも取り除き、介護の手助けとなれば幸いです。