アディダス商標権無効!EUで3本線はただの図形と判断される!!
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- 最終更新日:2019年06月28日

ドイツの世界的メーカー「アディダス」と言ったら、3本線がトレードマークです。スニーカーでもTシャツでも、あの3本線はカッコイイものとして一般的に認識されていると思います。
「アディダス」もCMにも積極的にあの3本線を効果的に使って、世界の「アディダス」をより印象的に見せています。しかし、6月19日のEUの裁判所の判断は世界中を驚かせました。
「アディダス」=3本線は世界の人たちにも、一般的に受け入れられていると思っていましたが、今回EUでの商標権登録にあたり、EU裁判所はその模様は一般的であり、認められないとの判断を下したのです。
アディダス3本線は独自性に欠ける
ドイツの大手スポーツ用品メーカー「アディダス」が製品に使っている3本の平行線について、EUの裁判所は19日、独自性に欠けるとして商標権を無効とする判断を示しました。
EUの知的財産庁は2014年、「アディダス」が申請した3本の平行線の商標権を認めました。しかしベルギーの会社が無効だと訴え、2016年、知的財産庁が「独自性がない」として商標権を取り消したため「アディダス」がこの決定を不服として訴えていました。
EUの裁判所は19日、3本の平行線は「普通の図形」だとして「アディダス」の訴えを退け、商標権を無効としたEUの知的財産庁の決定を支持する判断を示しました。他社の製品から見分けられるだけの独自性を持つと証明できていないとも指摘しています。
「アディダス」の今後の対応
「アディダス」は、この裁判所の判断を不服だとしていますが、今後、EUの最高裁判所にあたる司法裁判所に上告するかどうかは明確にしていません。おそらくこのままでは引き下がらないでしょう。
何年もかけて3本線の「アディダス」を売りにしてきたのですから、その価値を失うことは「アディダス」に取って大きな損失となります。このまま、はい、わかりましたと納得することはできないでしょう。
3本線は「アディダス」が守ってきた大事なブランド・イメージですから、当然上告して争うものと考えられます。今後の会社の行方をも左右する問題ですから、今後の「アディダス」の動向に注視したいです。
まとめ
まさか「アディダス」側が負けるとは思いませんでした。「アディダス」の戦略にも大きな打撃を与えるものと思います。当然、上告するでしょうが、その成り行きに今後も注目です。
この判決だけでどうこう大きな動きは出てこないかと思いますが、EU以外でも同様の裁判が起こされる可能性も出てきました。こちらも気になるところです。