将棋棋士のお金事情!年収1億円超えも夢じゃない!?棋士の収入面を徹底紹介!!

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  • 最終更新日:2018年07月11日
  • yasu
将棋棋士の収入

頭脳戦の最高峰『将棋』!!
盤上で繰り広げられる天才たちの勝負は多くの人々を魅了し続けています。羽生善治竜王や藤井聡太七段の大活躍によりメディアでも取り上げられる機会が増した将棋棋士にたいし、改めて興味・関心を持つ人が増えました。

そんな大注目の将棋棋士という職業!気になる事がたくさんあるかとは思いますが、特に棋士のお金事情、つまり収入面は皆さん興味津々なのではと思います。今回は棋士の収入面に焦点を当て、どのような収入の有り方があるのか、各棋戦の賞金、棋士の平均的な年収など、さまざまな情報をお伝えしていきたいと思います。

人生を賭けて将棋棋士を目指す数万人の中から僅かしか棋士(プロ)を名乗る事ができない厳しい勝負の世界。自身をすり減らし日々血の滲むような努力を重ねる棋士たちに与えられる報酬とは果たしていかほどなのか!ぜひお楽しみください。

四段からプロ棋士となる

プロ棋士

プロ棋士養成機関である奨励会三段リーグで規定の成績を収めると四段、すなわちプロ棋士として認められます。四段(プロ)になると一年間に渡り行われる順位戦に参加でき、C級2組~C級1組~B級2組~B級1組~A級と成績上位者2名~3名が昇級し、A級順位戦優勝者が時の名人への挑戦権を獲得します。

毎月の基本給は順位戦在籍クラスによって決まって来ます。

将棋棋士の収入とは

主に「対局料・賞金」となっています。では「対局料・賞金」はどこから出るのでしょうか?それは『スポンサー収入』です。公式戦の多くは新聞社が主催しており、棋戦を主催するに当たって契約金を日本将棋連盟に払います。この契約金が対局料、賞金の元になっています。

将棋界には「年功序列・終身雇用」の考え方がないため、かつての強豪棋士であっても、衰えた後は薄給に甘んじる厳しい世界です。

収入源となるスポンサーとは

将棋のスポンサー

将棋界には現在8個のタイトル戦、女流棋戦専門では6個のタイトル戦があります。 各社の新聞には将棋のタイトル戦や、予選各対局の棋譜が毎日掲載されています。

棋譜を見たいがために新聞を購読する将棋ファンは全国でおよそ1千万人にも上るとか。 そのため新聞社は将棋界に多くのスポンサー料を払い、一流棋士たちが作り出す素晴らしい棋譜を載せさせてもらうと言うわけです。

また、近年は新聞社だけではなくIT企業のドワンゴが2018年よりタイトル戦へと昇格した「叡王戦」のスポンサーとなったことも話題になりました。

タイトル戦主催スポンサー

  • 竜王戦:読売新聞社・野村ホールディングス(特別協賛)
  • 名人戦・順位戦:毎日新聞社・朝日新聞社・大和証券グループ(特別協賛)
  • 叡王戦:ドワンゴ
  • 王位戦:新聞三社連合・神戸新聞社・徳島新聞社
  • 王座戦:日本経済新聞社
  • 棋王戦:共同通信社
  • 王将戦:スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社
  • 棋聖戦:産業経済新聞社・ヒューリック(特別協賛)

一般棋戦主催スポンサー

  • 朝日杯将棋オープン戦:朝日新聞社
  • 銀河戦:囲碁・将棋チャンネル
  • NHK杯テレビ将棋トーナメント:日本放送協会
  • 将棋日本シリーズJTプロ公式戦:日本たばこ産業
  • 新人王戦:しんぶん赤旗
  • YAMADAチャレンジ杯:日本将棋連盟・上州将棋祭り委員会
  • 加古川青流戦:加古川市・加古川市ウェルネス協会

女流棋戦主催スポンサー

  • マイナビ女子オープン:マイナビ・日本将棋連盟
  • リコー杯女流王座戦:リコー・日本経済新聞社
  • 岡田美術館杯女流名人戦:報知新聞社・ユニバーサルエンターテインメント
  • 女流王位戦:新聞三社連合・日本将棋連盟・日本女子プロ将棋協会
  • 霧島酒造杯女流王将戦:囲碁将棋チャンネル・霧島酒造
  • 大山名人杯倉敷藤花戦:倉敷市・倉敷市文化財団・山陽新聞社

各タイトル戦・契約金額と優勝賞金

契約金は将棋連盟に入るお金、賞金は各タイトル戦での優勝者(タイトル防衛・タイトル奪取)に贈られるお金です。

  • 竜王戦:契約金3億4150万円・賞金4320万円
  • 名人戦・順位戦:契約金3億5500万円・賞金2000万円
  • 叡王戦:契約金(推定)1億2500万円:賞金(推定)2000万円
  • 王位戦:契約金1億2000万円・賞金1000万円
  • 王座戦:契約金1億円・賞金800万円
  • 棋王戦:契約金1億円・賞金600万円
  • 王将戦:契約金8000万円・賞金300万円
  • 棋聖戦:契約金7700万円~8000万円・賞金300万円

一般棋戦・優勝賞金

  • 朝日杯将棋オープン戦:750万円
  • NHK杯テレビ将棋トーナメント:500万円
  • 将棋日本シリーズJTプロ公式戦:500万円
  • 新人王戦:(非公表)
  • 銀河戦:(非公表)
  • YAMADAチャレンジ杯:(非公表)
  • 加古川青流戦:(非公表)

女流棋戦・優勝賞金

  • マイナビ女子オープン:500万円
  • リコー杯女流王座戦:500万円
  • 岡田美術館杯女流名人戦:(非公表)
  • 女流王位戦:(非公表)
  • 霧島酒造杯女流王将戦:(非公表)
  • 大山名人杯倉敷藤花戦:(非公表)

将棋棋士の対局料とは

将棋棋士の対局料

棋士はサラリーマンではありませんが、基本給は確保されています。

各棋士の実力によるクラス分けにより支払われている、対局料が基本給に当たります。 対局料は名人位を争う、順位戦5つのクラスによって決まって来ます。

基本給の仕組みと女流棋士の場合

対局料は基本給として支払われ、およそ以下のような金額になります。基本給以外にそれをベースにした基本給2ヶ月分のボーナスも年2回に分けて支払われています。

仮にC級2組を例にすると、最低でも基本給年総額204万円とボーナス年総額68万円の合計272万円の金額が保証されているという事になります。

一般的な棋士の年収は平均して約500万円ほど。日本人の平均年収は約400万円とされ、プロ棋士は稼げる職業と言っていいと思います。

将棋界は順位戦主義

将棋界には順位戦絶対主義と言うべき考え方が昔から定着していて、順位戦(名人を目指す棋戦)各クラスによって基本給が決まってくるため、他の棋戦も真剣勝負であることに違いありませんが、より真剣さの度合いが違ってくると言われています。

順位戦以外の棋戦の賞金・対局料は各棋士の出来高として歩合給にあたります。古い棋士は他の棋戦を「新聞棋戦」と呼び、軽んじていたこともあったようです。

棋士は勝つほど対局が増え、勝てない棋士は対局が増えないため、自ずと収入は増えず、負けが込むと強制的に引退させられてしまうこともあります。

女流棋士には順位戦に当たるものがないため、男性棋士のような基本給制度そのものが存在していません。

順位戦在籍クラスによる、およその基本給

  • 名人保持者100万円
  • A級   65万円
  • B級1組 50万円
  • B級2組 33万円
  • C級1組 21万円
  • C級2組 17万円

その他の収入もある将棋棋士!!

アマチュアへの指導料、テレビやネット将棋番組の解説料、聞き手料、大会審判料などがあります。この金額も強くて指導上手、解説上手な棋士ほど高額になります。

それ以外の収入源では、テレビ番組やCMの出演料や講演料、本を出版すれば書籍の印税、専門誌の執筆料、各種イベントの出演料など。

将棋の実力はいまひとつであっても、キャラクターの面白さなどからテレビやネット番組で人気となり、棋士なのかタレントなのか分からない印象の人もいるほどです。

プロ棋士の指導など、およその派遣料

  • 九段 315000円(大会審判)
  • 八段 210000円(大会審判)
  • 七段 78750円(月1回稽古3時間)
  • 六段 47250円(月1回稽古3時間)
  • 五段 42000円(月1回稽古3時間)
  • 四段 36750円(月1回稽古3時間)

2017年獲得賞金・対局料ランキングTOP10

※2017.1.1~2017.12.31

渡辺明

渡辺明棋王(Akira Watanabe)7534万円(前年度7390万円)
生年月日:1984年4月23日
出身地:東京都葛飾区
師匠:所司和晴七段

史上4人目の中学生で棋士となった渡辺棋王。4年振りに1位に返り咲きました。

佐藤天彦

佐藤天彦名人(Amahiko Satoh)7255万円(前年度5722万円)
生年月日:1988年1月16日
出身地:福岡県福岡市
師匠:中田 功七段

名人防衛を果たし、これからが全盛期。昨年3位からランクアップです。

羽生善治竜王

羽生善治竜王(Yoshiharu Habu)5070万円(前年度9150万円)
生年月日:1970年9月27日
出身地:埼玉県所沢市
師匠:(故)二上達也九段

将棋界の顔。1993年以降1位を譲った年は2017年含めて3回だけ。やや不調でしたが流石の3位にランクイン。

久保利明王将

久保利明王将(Toshiaki Kubo)3019万円(前年度1665万円)
生年月日:1975年8月27日
出身地:兵庫県加古川市
師匠:淡路仁茂九段

振り飛車を芸術まで高めた”さばきのアーティスト”王将防衛を果たし、昨年12位から大きくランクアップしました。

丸山忠久九段

丸山忠久九段(Tadahisa Maruyama)2908万円(前年度2210万円)
生年月日:1970年9月5日
出身地:千葉県木更津市
師匠:(故)佐瀬勇次名誉九段

元名人の激辛流将棋は健在。昨年8位からのランクアップです。

稲葉陽八段

稲葉陽八段(Akira Inaba)2801万円(前年度1423万円)
生年月日:1988年8月8日
出身地:兵庫県西宮市
師匠:井上慶太九段

名人挑戦を果たし、好調そのものだった2017年。昨年19位から大きくランクアップ。

菅井竜也王位

菅井竜也王位(Tatsuya Sugai)2363万円(前年度958万円)
生年月日:1992年4月17日
出身地:岡山県岡山市
師匠:井上慶太九段

羽生さんから初タイトル獲得。絶好調2017年。昨年27位から離れ業ランクアップです。

中村太地王座

中村太地王座(Taichi Nakamura)2144万円(前年度718万円)
生年月日:1988年6月1日
出身地:東京都府中市
師匠:(故)米長邦雄永世棋聖

羽生さんから初タイトルを獲得し、昨年36位からTOP10入りの離れ業を果たしました。

松尾歩

松尾歩八段(Ayumu Matsuo)1985万円(前年度1067万円)
生年月日:1980年3月29日
出身地:愛知県日進市
師匠:所司和晴七段

安定感抜群。好調を維持し、昨年23位からTOP10入りを成し遂げました。

佐藤康光九段

佐藤康光九段(Yasumitsu Satoh)1967万円(前年度1602万円)
生年月日:1969年10月1日
出身地:京都府八幡市
師匠:田中魁秀九段

将棋連盟会長、現役A級棋士流石の安定感。昨年14位からのTOP10入りです。

※番外編:藤井聡太七段・700万円ほど(推定)

竜王戦ドリームとは

竜王戦ドリームとは

各棋戦中、最も高額な賞金を得られるのが竜王戦です。

勢いのある旬の若手棋士たちが活躍することが多く、勝利を続ければ高額賞金を得られ、名前を売り出すことに成功するため、大きなチャンスのある棋戦になっています。

竜王戦6組(最下位クラス)から勝ち上がった場合の賞金額

  • 竜王位奪取:4320万円
  • 挑戦して敗れた場合:1620万円
  • 挑戦権獲得:440万円
  • 5回戦:160万円
  • 4回戦:115万円
  • 3回戦:75万円
  • 2回戦:50万円
  • 1回戦:45万円

おわりに

羽生善治竜王の永世七冠達成、国民栄誉賞受賞や、藤井聡太七段の活躍などで将棋界に追い風が吹いていることは誰もが感じていることと思います。

良い時だからこそ気を引き締めて、将棋界はさらに良い方向へ進んで欲しいですし、こどもたちや大人たちにとっても夢のある世界であって欲しいです。

棋士の収入を知ることでサラリーマンとは違う生き方もあり、夢の持てる世界があると感じてもらえれば、とても嬉しく思います。

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