居飛車・振り飛車!究極の頭脳を持つ将棋のプロ棋士が使う人気戦法10選!!

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  • 最終更新日:2018年05月22日
  • yasu
将棋のおすすめ戦法

将棋のプロ棋士達は我々アマチュアから見ると本当に難しそうな戦法を指していますよね。解説付きでないと盤上で行われているプロ同士の策略や計略に理解が及ばない事も多いです。

日本の最高位である東京大学合格や、司法試験合格よりも遥かに難しいと言われるプロ棋士。そんな狭き門を突破した究極の頭脳を持つ将棋のプロ棋士たちには一体どのような戦法が人気がなのでしょうか!!それを調べてお伝えできればと思います。

テレビやネット、現地解説会で観戦するのも良いですし、自分のレパートリーにするのも良いと思います。

どうぞお付き合い下さい!!

プロ将棋とは

将棋

プロは人生の全てを将棋に掛けていると言っても過言ではありません!勝てば対局が増えて収入も多くなり、マスコミの取材が増え、イベントや講演会への出演料などの副収入も多くなります。

将棋が大好きでプロ棋士となり、毎局人生を賭けた一手を打つプロ棋士にとって勝ちたいのは当然!だからこそ彼らは勝つための準備や研究を決して怠りません。

プロ将棋は余程の実力差があれば別ですが、トップクラス同士になると、事前の研究なしで勝つことはとても難しいです。そこで研究に裏打ちされた、“勝ちやすく負けずらい戦法”が大事になって来ます。

プロ棋士の収入面

天才たちによる究極の頭脳戦が繰り広げられる将棋の世界。しかし、幼少期より文字通り全ての時間や労力を将棋に賭けてきた彼らの収入はどうなのでしょうか。少しだけ触れていきましょう。

  • 勝つ棋士ほど多くなるようになっている。
  • 対局料・賞金のほかに、月々の給料が出ている。
  • 勝てば勝つほど対局が増えて、収入も増える仕組み。
  • 賞金はタイトル獲得か、棋戦優勝した棋士がもらえる。
  • 負けがこめば対局は増えず、収入も増えない。
  • 成績不振の棋士の年収は200万~300万円程度。
  • 不振が続くと強制的な引退もあり得る世界。

このように、プロは勝たねばサラリーマンの平均年収である418万円(2017年)を大きく下回る収入しかありません。負ければ地獄、そんな魑魅魍魎ひしめく将棋界でトッププロ達が勝つために多用する戦術・戦略とは!

日頃の対局からプロ棋士が好む人気戦法を10個集めてみました!経験に基づいた主観になってしまいますが、各戦法に向いていると思う心理タイプも取り上げてみましたのでお楽しみください!!

プロ将棋人気戦法・居飛車編

将棋

将棋戦法その一『右玉』

右玉盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. マジシャンに憧れる。
  2. 小説は断然推理もの。
  3. 電話よりメール派。
  4. 幼少期にスカートめくりばかりしていた。

人の裏をかきたい、意表を突く戦法を好むタイプにおすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 糸谷哲郎八段
  • 中川大輔八段
  • 山崎隆之八段etc.

アマチュアへのおすすめ度3/5

右玉とは

主に居飛車角換わりでの戦法ですが、玉を右側に置き、居飛車なので飛車も当然右側。

将棋格言「玉飛接近すべからず」の反対と言うべき戦法です。それにしてもなぜ将棋格言と反対の戦法があるのでしょう?
つまり相手が居飛車で攻めて来たら、玉を左側に囲うと相手の攻撃を正面から受けてしまいます。しかし玉を右側にすれば相手の攻めからは遠くて、攻めの効果を小さくすることができるんです。

居飛車だけど囲いは振り飛車、そんな感覚でしょうか。
筆者の個人的な印象は勝ちやすいというより、負けにくい戦法のイメージがあります。

勝負のプロセスを重視するタイプの人より、とにかく負けたくない、相手の裏をかきたい人が、とっておきの勝負にこれを出すと効果的です。

将棋戦法その二『相掛かり』

相掛かり盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. ジブリ作品は断然トトロ!
  2. スポーツはやはり相撲でしょう。
  3. 坂本竜馬に憧れる。
  4. オーセンティックな服を好む。

正統派、真っ直ぐ、真正面から向かっていく戦法を好む人におすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 羽生善治竜王
  • 郷田真隆九段
  • 深浦康市九段etc.

アマチュアへのおすすめ度2/5

相掛かりとは

相居飛車の戦法です。居飛車党同士の対局ではこの戦型によくなります。相掛かりは、手が広いため構想力が問われるプロならではの戦法と言っても差し支えないでしょう。

アマチュアで相掛かりを得意としている人はあまりいないのでは?!そう思うくらいあまり見かけません。

居飛車のプロ将棋は最先端の将棋が多いため、アマチュアはなかなか付いていけない部分はあるのですが、観戦すると「なるほど」と思わせるのはプロ将棋ならでは。筆者はネット将棋で後手番の時、相手が初手に飛車先の歩を突いてきたらこちらも飛車先の歩を突くようにしているため、相掛かり将棋になることがあります。

指していて思うことは、上手く行ったときの相掛かり戦は実に気持ち良い!!相掛かりが好きな人の気持ち、分かる気がします。

将棋戦法その三『横歩取り』

横歩取り盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. 空を飛ぶことに強い憧れがある。
  2. ジェットコースターが大好物。
  3. つい相手の背後をとってしまう。
  4. 株で大損をしたことがある。

リスクや危険が大好物!将棋でもスリルを味わいたい人におすすめの戦法!!

得意とする主な棋士

  • 佐藤天彦名人
  • 三浦弘行九段
  • 豊島将之八段etc.

アマチュアへのおすすめ度4/5

横歩取りとは

とても激しくなりやすい戦法です。一手間違えるとすぐに負けてしまうくらいのハイリスク・ハイリターン戦法。

飛車や角の大駒が飛び交い活躍する、研究なしでは指せないプロ将棋ならではなのが横歩取り。アマチュアにおすすめすることには躊躇しますが、だからこそ面白い。

自分で考え工夫できる楽しさを味わえるのがこの戦法の醍醐味のひとつ。筆者も受けて立つようにしています。プロ将棋向きでアマチュア向きではありませんが、居飛車党なら絶対にチャレンジしてほしい戦法です。

将棋戦法その四『角換わり』

角換わり盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. 日本刀で人を切ってみたい。
  2. おにぎりとプロテインが主食。
  3. 車は四輪駆動のSUV!
  4. 肩がぶつかれば、それは喧嘩の合図。

“戦い”が大好き、バイオレンスな世界観を将棋でも表現できる戦法を好む人におすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 羽生善治竜王
  • 谷川浩司九段
  • 藤井聡太六段etc.

アマチュアへのおすすめ度3/5

角換わりとは

切れ味の鋭さを競い合うと言っても過言ではないのが角換わりです。「腰掛銀」「早繰り銀」「棒銀」とありますが、プロ将棋での主流は「腰掛銀」。

最近は戦型によって、「早繰り銀」「棒銀」も復活して来ています。お互いに角を手持ちにして戦うため、隙あらばいつでも角を打ってやろうと狙え、とても激しくなる戦型もまさにプロ好み。

アマチュア居飛車党にとっても、激しさ大好き、スピード大好きな人は絶対に押さえておきたい、プロ最先端の戦法です。

将棋戦法その五『矢倉』

矢倉盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. 又吉の芥川賞は納得いかない。
  2. 車は絶対プリウス。
  3. まんじゅうよりせんべいが好き。
  4. テンプレートに美しさを感じる。

質実剛健、安定志向、曲がったことがキライ、そんな戦法を好む人には間違いなく矢倉がおすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 羽生善治竜王
  • 森内俊之九段
  • 木村一基八段etc.

アマチュアへのおすすめ度5/5

矢倉とは

居飛車の将棋は基本的にプロ向きと言えるのですが、アマチュアにおすすめなのが”矢倉”です。

すぐに戦いが始まる戦型ではなく、お互いにじっくりとした堅い囲いを築いてから戦いが始まることが多いため、安心して戦いに臨むことが出来ます。

矢倉の中にもさまざまな種類はありますが、基本的には持久戦志向の将棋となります。定跡もほぼ確立されているため、指し手に迷い悩むことも減りますが、自分なりの工夫の余地はしっかりとあるのも矢倉の面白さです。

居飛車の戦法を覚えたいアマチュアの人には、まずは矢倉をおすすめします!!

プロ将棋人気戦法・振り飛車編

将棋

将棋戦法その六『相振り飛車』

相振り飛車盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. クロスカウンターが好き。
  2. MのふりをしたドS。
  3. ナルシストこそ最高と思う。
  4. ちゃんぽんより皿うどん!

相手の土俵で負かすのが好き、盤上で個性を、そして将棋愛を表現できる戦法を好む人におすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 久保利明王将
  • 藤井猛九段
  • 杉本昌隆七段etc.

アマチュアへのおすすめ度4/5

相振り飛車とは

文字通り飛車をお互いに振り合って戦う戦法です。もともとは力戦志向の戦型でしたが、相振り飛車の定跡は振り飛車党棋士たちのおかげで、整備されて来ています。

居飛車と振り飛車の対抗型は指すのも観るのも最高ですが、相振り飛車も面白いです。プロ棋士の対局では、振り飛車党同士の対局だと相振りになることが多いのです。

女流振り飛車党棋士同士の対局では、ほぼ100%が相振り飛車の戦型になっています。

生粋の振り飛車党にとって避けて通れないのが、相振り飛車。振り飛車党の意地と意地がぶつかり合う、とてもスリリングな戦型です。

自分を貫きたい人にはたまらない戦型でしょう!!

将棋戦法その七『角交換四間飛車』

角交換四間飛車盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. プロ野球より甲子園!
  2. つい筋肉に語り掛けてしまう。
  3. 肉体労働が好き。
  4. 腹筋はシックスパックに割れている。

人生の中で培った経験と知識、そしてパワーで相手を圧倒する戦術を好む人におすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 佐藤康光九段
  • 藤井猛九段
  • 窪田義行七段etc.

アマチュアへのおすすめ度3/5

角交換四間飛車とは

角交換が前提の力戦振り飛車になります。一時期振り飛車側は、居飛車穴熊にやられっ放しで、勝ちずらい時代がありました。

その中で、そもそも振り飛車側が角道を止めているため、居飛車側に堅い囲いをされてしまうのでは?という考え方が出てきました。
昔からの将棋格言、「振り飛車には角交換」に対抗するため、従来の角道を止める固定観念を振り飛車側が捨てなければならない時代となったのです。

考え方の変化から、新たな戦法が生まれるのですから、将棋は奥が深いですね。

とにかく腕に自信のある人向きです。乱戦になりやすく、指しこなすには事前の研究は絶対不可欠。普通のアマチュアの人は他の無難な戦型がよろしいかと思います。

ちなみに筆者は怖ろしくてなかなか指せません・・・

将棋戦法その八『石田流三間飛車』

石田流三間飛車盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. モナリザを観て涙してしまう。
  2. 理解されない置物が部屋にある。
  3. 芸術は爆発だ!!当然でしょ。
  4. 美術館に住んでいる。

攻撃的かつ芸術的!実力次第で様々な展開を盤上に描ける戦法を好む人におすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 久保利明王将
  • 鈴木大介九段
  • 戸辺誠七段etc.

アマチュアへのおすすめ度3/5

石田流三間飛車とは

石田流にはさまざまなバリエーションがあり、相手の出方次第でどのような石田流にするかを決められるメリットが柔軟性や優秀さを感じさせます。

振り飛車側は居飛車穴熊に組ませてしまうと、攻略することに苦労するため、2000年代半ばころから、いかに居飛車穴熊に組ませないか?に焦点を当てています。

対居飛車穴熊用の戦法が藤井システムであり、将棋格言の反対である、振り飛車側からの角交換でした。

従来の振り飛車戦法を角交換の考え方にシフトし、攻撃的にバージョンアップした戦法が、石田流三間飛車をはじめとする新しい振り飛車です。
振り飛車側の考え方の変化は、現代将棋に大きな影響を与えています。

将棋戦法その九『ゴキゲン中飛車』

ゴキゲン中飛車盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. 松岡修造を崇拝。
  2. 夏の太陽を見て笑顔がこぼれる。
  3. お酒はビールとレモンサワー!
  4. 合言葉は”ヤサイニンニクアブラカラメマシマシ”

『漢』を魅せる乱戦を好み、スカッとした戦法を指したい人におすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 久保利明王将
  • 鈴木大介九段
  • 近藤正和六段etc.

アマチュアへのおすすめ度4/5

ゴキゲン中飛車とは

ゴキゲン中飛車が出たことで、どれほどの振り飛車党が救われたことか。それほどゴキゲン中飛車登場は大きなことでした。

四間飛車はダメ、他の振り飛車も居飛車穴熊に組まれてしまうとダメ・・・ゴキゲン中飛車は振り飛車党の、そして居飛車党も後手番で自分が主導権を握りたい人にとっては、恵みそのものと言うべき戦法です。

居飛車穴熊に組ませるヒマを与えず、こちら側が主導権を握り先攻する。振り飛車党棋士にとっては天敵居飛車穴熊に組ませずらくし、居飛車側の戦法をも制限できるのですから。振り飛車を変革させた代表的な戦法です!!

将棋戦法その十『向かい飛車』

向かい飛車盤面図

「性格・心理タイプ」

  1. 竹下通りは全力疾走!
  2. チェ・ゲバラをリスペクトしている。
  3. あいさつ代わりに腕相撲!
  4. ストレスを溜めて溜めて爆発!!

個性のある攻め、相手の戦場に風穴を空けて突き進む戦法を好む人におすすめ!!

得意とする主な棋士

  • 佐藤康光九段
  • 土佐浩司八段
  • 大石直嗣七段etc.

アマチュアへのおすすめ度5/5

向かい飛車とは

相手陣の飛車先を逆襲して行く、飛車角交換大歓迎なのが向かい飛車。こちらから決戦を挑めるのが大きな利点の戦法です。

分かりやすいため指していて楽しいですし、反対に対向かい飛車を考えることも面白い。

さまざまな振り飛車戦法のある中、プロにとってもアマチュアにとっても面白く指せる振り飛車のひとつなのでは?!と思います。

ちなみに筆者は将棋道場で、この戦法に随分やられました・・・

振り飛車最大の天敵・居飛車穴熊とは

対振り飛車戦で最も堅く負けずらい囲いとされています。振り飛車側は穴熊に組ませてしまう前に戦いを起こしたいと考え、そのため従来の受け身的な振り飛車はあまり指されなくなって来ています。

四間飛車VS居飛車穴熊盤面図

居飛車穴熊をいかに攻略するか?いかにして組ませないか?この点が現代振り飛車のテーマになっています。

筆者自身は居飛車振り飛車両方指しますが、穴熊は自信がないため指せないでいます。
プロにとっては“勝ちやすく負けずらい戦法”は絶対ですから、居飛車穴熊vs振り飛車はとても人気のある戦型です!!

おわりに

プロ将棋で人気の戦法をご紹介させてもらいました。
素晴らしい将棋を魅せてくれるプロ棋士に尊敬の念をもちつつ、自分に合う戦法を見つけてくれれば、とても幸せに思います。

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