最強棋士 羽生善治のへんてこ勝負メシ&略歴!
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- 最終更新日:2018年05月11日

皆さんご存知の将棋棋士と言えば、2017年29連勝の大記録を打ち立てた現役中学生棋士、藤井聡太四段、タレントとしても活躍中のひふみんこと加藤一二三九段、株主優待や自転車の疾走で人気の個性派、桐谷広人七段といった方たちを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかしながら、やはり将棋界の顔と言えばこの方以外あり得ません。
永世七冠であり、最近では国民栄誉賞を授与されるのでは、と話題にもなった羽生善治さんです。
ここでは羽生さんの特徴や羽生語録などから、羽生さんと勝負メシという今まであまりなかったであろう話題を掘り下げていきたいと思います。
天才棋士!羽生善治の特徴と食!!
これが実にむずかしいのです、なぜなら羽生さんにはひふみんや桐谷さん、他の個性的な棋士達のような強烈な個性は無く、穏やかな性格の人格者なのです。
将棋史上三人目の現役中学生でプロ棋士になった人です。
ありきたりな言い方ですが、やはり天才なのです。
天才と一言で言いましたが、凄まじい努力を重ねた上で壁にぶつかった時、その時に初めて持って生まれた才能が必要になるのだ、そんなことを羽生さんのライバルであった谷川浩司九段は言われています。
これといった特徴らしい特徴は無いのがもしかすると羽生さんの一番の特徴なのかもしれません。
羽生さんは将棋においても得意戦法というものはありません。どんな戦法でも指せますし、逆に相手にどのような戦法を指されても苦にしません。
そんな羽生さんらしさは、食にも現れているようです。
好き嫌いの偏りがなく、タイトル戦で各地に行けば喜んで地元の名物を食べますし、食についてのこだわりもないようです。
常に何らかのタイトルを保持している羽生さんなので、必然的にタイトル戦で全国各地を回り、各地の旅館やホテルに宿泊するため、出される料理を食べることになります。
ここでは対局場となった旅館・ホテルで羽生さんが注文した食事の中から、ユニークだと思われる「勝負メシ」をみていきましょう。
パリのホテルでスパゲッティナポリタン!?
2008年の竜王戦第1局フランス・パリ対局の昼食では日本生まれの洋食、スパゲッティナポリタンを注文し話題になりました。
しかしパリまで来て何故にナポリタンなのでしょう。
その理由を羽生さんは語っています。
“軽いものを頼もうとスパゲティにしようと思ったら、ナポリタンかボロネーズの二択なんですよ”
それにしてもパリに来てナポリタンスパゲッティとは。
対局とは言えせっかくパリに来たのだから、フランス料理を食べたくなるのが人情かと凡人からすると思うのでありますが、こんなところにも羽生さんらしいこだわらない部分が出ているのではないでしょうか。
淡路島できつねうどんの連続採用!!
羽生さんが初めて「棋聖」のタイトルを獲得したのは1993年。
翌年から現在まで「棋聖戦」の会場として淡路島の「ホテルニューアワジ」が毎年利用されていますが、羽生さんの対局では、昼食にきつねうどんを注文するのが安定路線なのです。
ホテルの看板メニューではないし、きつねうどんは全国どこにでもある、シンプルなうどん。
では何故きつねうどんなのか。
棋聖戦は1日制タイトル戦なので、昼食休憩後すぐ戦いの局面になりやすいため「ホテルニューアワジ」のメニューのなかでは、消化のしやすいきつねうどんが最善だと判断したのではないかと。
何故なら2008年以降に羽生さんがきつねうどんを食べた対局は6戦全勝なのです。
げん担ぎの意味もあって、淡路島ではきつねうどんなのではないでしょうか。
なぞの中のなぞ、てんぷら抜きのてんざるそば!!
羽生さんの食事にまつわるエピソードで一番のなぞが、2004年名人戦第6局の昼食に注文した、てんぷら抜きのてんざるそばだと思います。
ちょっとどころかまるで凡人には理解不能ですよね。
なぜ通常のざるそばではいけないのか。
なぜてんぷら抜きのてんざるそばでなければならないのか。
考えれば考える程、なぞが深まるばかりです。
単純にメニューにはざるそばが無かっただけなのかも?!
いやきっと羽生さんのことだから、深すぎるくらいの理由があるのかも?!
それにしても本当になぞですね・・・
羽生善治永世七冠プロフィール
竜王(棋聖)
羽生善治(Yoshiharu Habu)
棋士番号: 175
生年月日: 1970年9月27日(47歳)
出身地: 埼玉県所沢市
師匠: (故)二上達也九段
竜王戦 第30期竜王(1組以上:27期) 順位戦 A級(A級以上:25期)
タイトル履歴
竜王7期(第2期-1989年度・5期・7~8期・14~15期・30期)-永世竜王(就位は原則引退後)
名人9期(第52期-1994年~54期・61期・66~68期・72~73期)-十九世名人(襲位は原則引退後)
王位18期(第34期-1993年度~42期・45期~47期・52~57期)-永世王位(就位は原則引退後)
王座24期(第40期-1992年度~58期・60~64期)-名誉王座(就位は原則引退後)
棋王13期(第16期-1990年度~27期・30期)-永世棋王(就位は原則引退後)
王将12期(第45期-1995年度~50期・52期・54期~58期)-永世王将(就位は原則引退後)
棋聖16期(第62期-1993年度前期~66期・71期・79~88期)-永世棋聖(就位は原則引退後)
登場回数合計:133回
竜王:14回(第2期-1989年度~3期・5~9期・13~16期・21期・23期・30期)
名人:16回(第52期-1994年~55期・61~63期・66~74期)
王位:23回(第34期-1993年度~49期・52~58期)
王座:26回(第40期-1992年度~65期)
棋王:17回(第16期-1990年度~28期・30~31期・33期・40期)
王将:18回(第44期-1994年度~59期・63期・65期)
棋聖:19回(第62期-1993年度前期~67期・71~72期・76期・79~88期)
獲得合計:99期
まとめ
ここまで、羽生さんが対局中に注文したユニークと思われる食事について見てきました。
がしかし、羽生さんは通常はいたって常識人なのです。
対局中の食事も将棋会館での対局であれば、近所から定食や麺類などの出前を取っていますし、タイトル戦で全国各地を転戦している時は、旅館やホテルで出された食事を採っています。
プロフィールを見ると彼が残してきた功績の数々があまりに凄いためどこが普通なのだと言いたくなりますが、羽生さんほどの天才も、食事に関してはわりと無頓着。
良い意味での無頓着さが、羽生さんの羽生さんたる所以なのかも知れませんね。