ステラ・マッカートニー!数多くのセレブが愛用する最新のサステイナブルファッションとは

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  • 最終更新日:2018年12月28日
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ステラ・マッカートニー!数多くのセレブが愛用する最新のサステイナブルファッションとは

ロンドン出身の超人気ファッションデザイナー!
名門の英国セントラル・セント・マーチンズ大学でファッションを学び、2001年にグッチとのパートナーシップの下、自身のブランド「Stella McCartney」をスタート!

厳格なベジタリアンの家庭で育ったことも影響し、動物愛護活動にも熱心なこともあり、環境汚染や動物愛護の精神から、有害な農薬などを使わずに作られた素材を使用。レザー、スキン、毛皮を使わないなど、環境面に対しての配慮にいち早く対応したデザイナーとして世界的に注目を浴びています。

ファッション業界における環境汚染の現状

ファッション業界における環境汚染の現状

ファッション業界はソーシャルメディアの拡大で驚異的な伸びを見せている産業です。しかしながら、大変残念な事に環境汚染に影響を与える業種第2位という不意名誉な称号も合わせ持っています。

ファストファッションがもたらした負の遺産

ファストファッションという言葉をご存知でしょうか?「早くて、安い」のファストフードをもじった言葉です。低価格を維持しつつ、トレンドに対応するために大量生産が行われ、低価格を実現するために製品の品質を下げて生産を行なっているケースがほとんどなのです。

これが新たな環境問題に発展していることはあまり知られていないかもしれません。

安いが故の品質低下は使用する期間を劇的に短くしてしまっています。1シーズンでの使い捨てが基本。寄付やリサイクルへ出せば、再利用という形になりますが、大半がゴミとして処理されているのが現実です。

ゴミだけでの話ではありません。低価格実現のために素材作りへも影響は及んでいて、人体にも環境にも有毒な農薬や殺虫剤を使ってでも大量生産を実現させてしまう方向へとシフトし始めている事で環境や生産者の健康自体も負担となっています。

製品作りを行う人材の賃金も問題になっています。世界水準をはるかに下回る賃金での雇用や児童労働にも依存しているのが現状です。

100年先の未来を考えた新たな取り組み

では、みなさんサステイナブルという言葉は知っていますか?

サステイナブルを直訳すると持続・継続・耐えうる、という形容詞ですが、今は『環境用語』としての広まりを見せています。

環境用語としてのサステイナブルは端的に言えば“現在だけではなく、100年後のことも考えましょうね”という考え方です。資源には限りがあり、その限られた資源を次世代へ、またその次の世代へ、このような未来を見据えた精神の共有が必要というわけです。そして、それは資源だけに留まらず、人・動物・経済・社会全体をも含めて環境保全をあらゆる側面から考えていかなければいけないという概念です。

サステイナブルはファッション業界が担う責任でもあります。それを強い信念をもって取り組んでいるのが『ステラ・マッカートニー』なのです。

ステラ・マッカートニー

ステラ・マッカートニー

お父様は伝説的バンド「ビートルズ」のポール・マッカートニー。お母様は、ポールの最初の妻であるリンダ。 1971年9月13日、後にファッション業界に激震を起こす『環境問題を考える天才デザイナー』が誕生しました。

ステラ・マッカートニーのサステイナブル

ブランドのコレクションから、フレグランス、スポーツファッションと様々な分野に参入しているブランドステラマッカートニーですが世界初、そして唯一無二のベジタリアン・ラグジュアリーのブランドでもあります。

創業者でありデザイナーのステラ自身、オーガニックな農場で育ったことが強く影響し、ブランドの商品だけではなく、コラボレーションから生まれた商品、ライセンス商品にわたるすべてに対しレザー、スキン、毛皮などは一切使用していません。

2012年以降にはステラマッカートニーから発表されているハンドバッグに使用される布生地も、すべてリサイクル済みのペットボトルを利用して作られています。これまでになんと20億本以上となるペットボトルが、埋め立てられるのではなく裏地へのリサイクルという形で再利用されてきました。

また「ステラマッカートニー」のロンドン本店の壁紙は、オフィスから出た紙ごみをリサイクルした物を使っていたり、世界初となる有害な接着剤を一切使わないスニーカーを発売しました。このスニーカーは、レゴのように重ね合わせ、縫っているそうです。また、履きつぶしたらバラバラに分解もできるそうです。

デザイナーとしての魅力は海外セレブにも大人気!!

ステラ・マッカートニーはフランスの有名なブランド「クロエ」のデザイナーとしても活動していました。そこでプロとしてのテクニックやデザイン力を磨く修業を積み、自身のブランドを立ち上げました。

デザインはシンプルだけどスタイリッシュなものが多く、可愛さよりも大人っぽくて女性ならではの美しさをよりシャープに見せてくれるのがポイントでしょう。

また、デザインだけでなく着心地の良さも評判も高いです。

高級ブランドならではのファーやレザーを使わない姿勢、環境にも優しいことを理念としている点もブランドの魅力になっています。

世界中のセレブに愛されるブランド

世界中のセレブに愛されるブランド

日本国内でもステラの考えやデザインに感銘を受けたセレブリティーは多数います。
柴崎コウ、ローラ、梨花、紗栄子、水原希子、滝川クリステル、長澤まさみなど、そうそうたるメンバーがステラマッカートニーの愛用者です。

海外では、ケイト・モス、ミランダ・カーなどのトップモデル、女優ではアン・ハサウェイ、キャメロン・ディアスなどなど!!アーティストでは、ビヨンセ、アリアナ・グランデ、テイラー・スウィフトなど、豪華すぎるセレブ達にも大人気です!

ステラ・マッカートニーが考える「自然への敬意」

ステラ・マッカートニーが考える「自然への敬意」

地球環境に少しでも影響を及ぼすもの一切使用しなくても高級品は作れるということを証明してみせる。ステラは信念を持ってこう語ります。

再生カシミア

カシミアが高級な一つの理由として、1枚のセーターを作るのに4頭のヤギが必要だと言われいるからです。カシミアより安価なウールだと1頭の羊からセーターを5枚は作る事ができます。そこで、生産者の多くが高く売れるカシミアを取るために飼育するヤギを増やす事となりました。

このことが思わぬ結果を生んでしまいます。ヤギが草を食べる時、ひづめが地表に突き刺さり、草が再び生えにくくなってしまったのです。このことによりきれいな草原が砂漠となってしまいました。

モンゴルでは土地の90%は乾燥した土地となり、大問題となっています。ステラは今、このことを重く受け止め、野生動物保護協会とタッグを組み、モンゴルの草原を取り戻すことに尽力しています。

ステラは、カシミアへのこだわりを捨て、新たな素材の模索を始めました。そこで、たどり着いたのが再生カシミアです。

イタリアの工場から出る、カシミア廃棄物に目をつけ、イタリアのカシミア作りの熟練職人のスキルを利用して、廃棄物を手作業で仕分けし、素材や色別に分類され、繊維含有率と化学物質の安全性テストがなされ「グローバル・リサイクル・スタンダード」(リサイクル品の製品基準)から認証を受けることに成功。

森林生まれの繊維

素材として、レーヨンがあるのはみなさん、ご存知かと思いますが、ビスコースはどうでしょう?レーヨンを生産する製造方法のひとつですが、元になるのは木です。これも環境問題になっており、不正な森林伐採です。そのことにより生態系のバランスが崩れていきます。

森林は二酸化炭素を吸収してくれます。そのことが気候変動に大きな影響を与えています。その森林がなくなっていくことで温室効果ガス排出を促し、森林で生活をしていた何百万という生物が生息地を失っています。一度住みか失ってしまうと、大多数の生物が生き残ることができません。

ステラは、原価価格が上がっても、違法な伐採等を行っていない、スウェーデンの業者と提携し、調達をし、また、厳選された木(パルプ)はドイツに送られ繊維となり、イタリアの工場で織り上げられています。

オーガニックコットン

従来のコットンでは生産者の健康に影響を及ぼす有害な農薬や肥料を使い生産していました。また、1kgのコットンを作るのに2万リットルの水が必要です。そして毎年約26億ドル相当の殺虫剤が畑に使用されます。インドでは、殺虫剤使用全体の50%をコットン栽培が占めており、農家の人々の健康への悪影響は計り知れません。

ステラは、この問題も改善すべく、起業家、農家、非営利団体と手を組み、オーガニックコットンの栽培の開発に成功しました。オーガニックコットンの栽培は、有害な農薬を使用せず、またそれを使用しないことで生産者の健康にも配慮できるようになりました。また、水も、主に雨水を使用することが可能なため、水の使用量も格段に下がりました。有害な毒素が土壌に染み込むこともないので土壌も豊かになりました。また、オーガニック製品がプレミアム化、価格も向上し生産者の収入アップにも繋がりました。

ステラ・マッカートニーが考える「人への敬意」

ステラ・マッカートニーが考える「人への敬意」

ステラは服を作り、売るだけではなく、実際に縫製などで商品製作に関わってる人、原材料となるものを作っている農家の人々、ステラマッカートニーの従業員、そしてお客様、関わった人すべての人の今と未来を考えていると言います

社会的サステナビリティ

ファストファッションによる大量生産は商品の価格競争を増長させ、結果的に末端にある縫製工場で働く人の人件費を下げることになり、世界水準をはるかに下回っています。ステラは、まず、関わった人すべてに敬意を払い、適正な賃金を受け取り権利があると考えそれを実行しています。

エシカル・トレーディング・イニシアチブ(ETI)

ETIとは、世界中の労働者の権利に対する尊敬を促進する企業、労働組合、NGOの主要団体です。 ETIのビジョンはすべての労働者が搾取と差別から解放され、自由・安全・平等の条件を楽しむ世界です。ステラの会社は2012年からこのETIに加盟しており、会社の活動や進捗状況を年に1回ETIに報告することで従業員からの信頼を得ることに成功しています。

ステラ・マッカートニーが考える「動物への敬意」

ステラ・マッカートニーが考える「動物への敬意」

ステラマッカートニーはベジタリアンブランドという側面も持っていることから、動物とその生息環境も尊重しています。動物素材を使用せず、新素材の開発にも力を注いでいます。

ファー フリー ファー

ファッションで使用される毛皮は副産物ではありません。洋服になるためだけに飼育されいる動物というのが現実です。これは動物にとって残酷なだけではなく、保存と染色にかなり多くの毒性物質が使用されることで環境や労働者にとっても悪影響を与えていることも問題になっています。

ステラは2001年のブランド創設以来、リアルファーを使わないという信念を貫いています。それにより、本物の毛皮の外観と質感を出せる、フェイクファーを作り出すことを目標にし、「ファーフリーファー」完成させました。これを発表することで、彼女は、ファッションのために動物を殺す必要はないことを実証させたといっいても過言ではありません。

ステラが作り出したフェイクファーは、あまりにも完成度が高く、商品の表面に「ファーフリーファー」というラベルを付けたほどです。

シルクの未来

イタリアにあるコモは1900年代初頭から、シルク産業を行っています。今でも、500社以上の企業がこのシルク産業に携わり、製造、デザイン、販売まで行っています。ステラもこの伝統的なコモのシルクを使用してきました。ですが、なかなかステラを満足させれらるサステイナブルなシルクはできなかったのです。

そこで、ステラは動きます、アメリカでバイオテクノロジーの世界で革新的な技術で大躍進している、ボルトスレッズ(Bolt Threads)とのパートナーシップを結びます。

バイオテクノロジーの世界で有名なボルトスレッド社ですが、クモの糸の研究から生み出された、シルクに代わる素材マイクロシルクを完成させました。マイクロシルクはテフロンより強く、雲よりも柔らかい糸です。

このことは、ステラが目指すサステイナブルの世界にまた、一歩大きく近づいたことになりました。

昔ながらの伝統も大切にしなければいけないことは理解しつつ、やはり、環境にダメージを与えることより最先端技術を選択しなければいけない時もあるということです。

合成皮革とリアルレザー

2001年のブランド創設時は高級ファッションブランドではベジタリアンレザーへのシフトは無理だと周りから言われてましたが、ステラはベジタリアンレザーにこだわり続けました。

皮革製品で一番大きな環境問題は他の農家より広大な土地が必要で、ブラジルでは森林伐採による土地転換が大きな問題になっています。あともう一つは温室効果ガスの排出です。世界の温室効果ガス排出量のうち、14.5%から16%が畜産農家で、その中で、65%が牛によるものということです。これを改善すべく、ベジタリアンレザー使用することで、環境への影響を24分の1まで抑えられることに成功させています。ただ、完全ではないこともステラは理解しています。紡糸を作る過程で石油の加工に頼っていて、これが少なからずとも環境への悪影響を与えています。これを改善するためにステラはパーフェクトな合成皮革を作るための研究を現在も試行中です。

ウール

ステラ・マッカートニーは素材の選択肢のひとつとしてウールを使用することに重きを置いています。それは、ウールがもっとも自然な形のままで製品へ変化させられるからです。また、保温性と通気性を兼ね備えていて、抗菌性も優れているため洗濯の回数も減ります。

ステラのこだわりを実戦し、要求にも真摯に取り組んでくれたステラのウール提携業者が作り上げたウールはファッション業界で初めてクレイドル・トゥ・クレイドル認証(環境に有益で害のない資源循環を理念として策定された「ゴミを出さないモノづくり社会」を目指す国際環境認証システム)のゴールド基準に認められました。

認められた理由は、ステラの妥協をしないという信念からきたものだと思います。結果、ウールの取り扱いや生産方法を根本から覆すこととなりました。農場での農薬使用の禁止から、自社で取扱う洗剤、加工化学製品、染料に至るまで、ウール加工で使用する化学物質は70パーセント以上変更されました。

徹底的に環境汚染にこだわるのがステラ・マッカートニーです。工場があるイタリアの地域は水の消費量が多いのが特徴ですが、水の消費も改善され、環境に有害な分子を分解するために排水処理が整備されました。工場に必要なエネルギーも近いうちに完全に再生可能エネルギーにするようです。

ステラ・マッカートニーが考える「循環型ソリューション(解決法)」

ステラ・マッカートニーが考える「循環型ソリューション」

ステラは洋服を循環させることを考えています、修復やリサイクルさせることで、お気に入りの服がゴミならない未来を目指そうとしているのです。

循環型経済

サステイナブルを目指すということは、持続させる、継続させるということです。自然と循環ということがキーワードになってくると思います。ステラは今のファッション業界を根本から再構築することが必要だと言っています。また、それに向かって歩みだしています。

現状は大量生産によって生み出された服が大量なゴミになっています。ゴミになるということは埋められるか燃やされるかです。このことに対しての打開策として循環型経済という概念を考えています。

循環型経済には3つの原則に基づいています。
1.廃棄物と公害のない世界をデザインする
2.製品と材料を使い続ける
3.自然のシステムを回復させる

以上の3つです。これを実現させるには、再生不可能な資源を使うことをやめて、廃棄物がなくなるシステムを作り出さなければいけないということです。

現在は、膨大な量の布の廃棄物が生まれています。ダンプカーいっぱいに積まれた布が、毎秒埋められたり燃やされたりしているのが現実です。新しい服として再生される服は、1パーセントにも届きません。

ステラは、このシステムに移行させるために、パートナーシップや、コラボレーションなどで多くの仲間を作ろうとしています。

金属

ステラ・マッカートニーの商品ではあまり金属を使いません。しかし割合的には低くてもステラは妥協せず取り組んでいます。それは銅採掘による水質汚染です。銅を抽出するときに水源に銅が流れ込めば水質の酸性化につながってしまいます。

それはその周りに生息する動物たちを死においやってしまいます。また、そこで働いている労働者の健康にも影響を及ぼします。どの鉱山にも当てはまると言いきれませんが、無視はできない問題とステラは捉えています。

真鍮はリサイクルも可能ですが、どうしても品質が落ちます。ステラは品質低下に対して妥協ををせず、新素材の開発に力を入れ、一部のチェーンについて銅を一切使わない、より持続可能な塗装工程を用いた新素材の開発も成功させました。

再生ナイロンおよびポリエステル

ナイロンやポリエステルの合成物質はリサイクルが可能です。また、リサイクルされた資源をまた使うことも可能です。しかし、世界中にはゴミとして埋められてしまう廃棄物もいまだにたくさん存在するのも事実です。埋められたゴミが自然に戻るには数千年かかると言われています。

ステラ・マッカートニーはこの悪循環を変えるべく、循環と修復ということを考え、ECONYL®の再生式ナイロンを使用しています。2020年までにはすべてのナイロンをECONYL®再生式に切り替えると言っています。

ECONYL®は工業用プラスチックやファブリック、海洋から拾得された漁獲用の網といった廃棄物をリサイクルし、未使用の状態のナイロンとまったく同じ品質の新たなナイロン糸に再生させることに成功させた再生ナイロンなのです。

ポリエステルについても同じく、再生式の材料を使用してます。2012年以降はすべてのハンドバックの裏地はペットボトルの再生したポリエステルを使用してます。完全に再生式に移行するには2025年ぐらいと予測をしているいそうです。ポリエステルの再生は、ナイロンより少し技術開発が遅れているのが現状です、

ステラの信念と完璧を目指すという姿勢

ステラの信念と完璧を目指すという姿勢

厳格なベジタリアンというからだけでなく、地球規模での環境保全を考え、今まで世界が見て見ぬふりをしてきたところにまで積極的に足を踏み入れ、サステイナブルを貫いていく彼女の信念。

サステイナブルという言葉自体が、まだ日本で浸透していないので、ステラのような勇気があり、信念がある人が、率先して取り組み、ちゃんと結果を残すということはとても重要なことだと思います。

ファッション業界は、今、2.5兆円の経済規模で、世界の6人に1人が関わっているといわれています。世界の中産階級の人口増加により、ファッション産業が抱える環境負荷や貧困問題はさらにスピード増していくでしょう。

ステラだけでなく、これからは高級ブランドもサスティナブルへのシフトは不可欠なことになっていくのではないでしょうか。

最後に、、ステラはインタビューでこんなことを言っています。
「自分の生きる場所に、責任を持つこと」

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