パピーミル。犬を買う前に見てほしい記事。
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- 最終更新日:2017年10月20日

パピーミルと言う言葉を聞いたことはありますか?
「ペットを飼いたい!」と思った時に、多くの人はペットショップを利用して新しい家族を迎えようとするでしょう。
ペットショップは犬を売る所であり、犬を繁殖させるのは別の場所です。
「犬を繁殖させて売る」この事自体には何も問題ありません。
しかし、中には利益だけを優先し、劣悪な環境の中で繁殖を繰り返させる悪質な業者「パピーミル」がいることも確かなのです。
この記事でパピーミルの事を少しでも知ってもらいたいと思います。
悪質な業者パピーミル

パピーミルは直訳すると「子犬工場」です。
この字面から分かる様に、パピーミルとは子犬を商品としてしか扱っておらず、
「売れる」から繁殖させているだけの業者です。
餌は最低限。勿論散歩なんてしません。病気に掛かっても治さず。
ただ繁殖させる為なので小さなケージで飼育をしているパピーミルが多く存在しています。
その様な環境にも関わらず繁殖を繰り返す事によって、パピーミルは崩壊を迎えます。
パピーミルの崩壊

劣悪な環境の中飼育されているので、絶えず病気が蔓延しています。
そんな中でも繁殖は行われていますので、勿論子犬の数は増えていきます。
病気にかかった子犬は「商品」になりませんので、劣悪な環境の中最低限の餌が与えられ飼育されます。
その結果、犬が増えすぎて飼育できなくなりパピーミルが崩壊します。
実例:埼玉県栗橋町パピーミル
まさか日本でそんな非人道的な事は行われていないだろう。
私もそう思っていました。
埼玉県栗橋町の町有地を不法に占拠し、そこで約17年間にわたり大量の犬を飼育していた女性が「世話ができなくなった」として約80匹の犬の処分を保健所に依頼していた。
この事件について少し調べた所、飼育環境は劣悪そのもので、汚物は処理されず、餓死して白骨化している遺体すらも放置されていたようです。
画像はショッキング過ぎるので、パピーミルの本当の現状を知りたい方はご自分で検索してみてください。
このような非人道的な事が日本でも行われているのが現状です。
パピーミルの判別方法

パピーミルは悪質なブリーダーのごく一部です。
勿論まともなブリーダーがほとんどです。
そこで、まともなブリーダーとパピーミルの判別方法を紹介したいと思います。
- 見に行く気がなくても見学をしても良いか聞く
- 動物取扱業者登録番号を聞く
- 生後何日で子犬を引き取れるかを聞く
見に行く気がなくても見学をしても良いか聞く
まともなブリーダーであれば、拒否する理由がありません。
それに反し、パピーミルの場合劣悪な環境の中飼育されているので、見学を申し込んでも拒否されるかと思われます。
ペットショップで売られている子犬もブリーダーが卸した子犬なので、どこのブリーダーか聞けば教えてくれると思います。
そこで教えられないというようなペットショップでは買わない方が無難です。
勿論これから家族になる犬ですから、どんな所で育ったか本当に見に行っても良いと思います。
動物取扱業者登録番号を聞く
まともなブリーダーであれば、動物取扱業者登録番号を聞けばすぐ教えてくれるはずです。
それに反し、パピーミルの場合無許可で子犬の繁殖を行っている場合が多いので、動物取扱業者登録番号を答えられない事があります。
生後何日で子犬を引き取れるかを聞く
まともなブリーダーであれば、子犬の免疫力や感染症、親兄弟と離されるストレス等を考え、生後50日~60日位で引き渡せると判断できるでしょう。
それに反し、パピーミルは餌代もろもろを考え、いつでも好きな時に引き渡せますと言う可能性が高いです。
以上、3点を聞けば悪質なパピーミルを判別する材料になるかと思われます。
パピーミルを根絶する為に

パピーミルが存在するという事は、需要があるという事です。
需要とは何かと言えば、「流行っている犬がほしい」これに尽きると思います。
昨今飼いきれなくなった犬や猫のペットを保健所に処分しに行くという事があると耳にします。
私も一匹猫を飼っているのですが、そんな事は考えたことがありません。
しかし、現実問題として、その様な事が起こっているのです。
そして、飼いきれなくなったペットを保健所に処分しにいき、また「流行っている犬がほしい」と思い買うのです。
パピーミルから卸された子犬は普通の子犬より安い場合が多いです。
「流行っている犬がほしい」⇒「安い」⇒「飼う」⇒「保健所」
この悪循環により、パピーミルは利益を出しているのだと思われます。
私はペットショップを批判したい訳ではありません。
しかし、一回でいいので里親募集を調べるか、保健所に行ってみませんか?
あなたのその行動1つで悪質なブリーダー「パピーミル」を減らす助けになれます。
まとめ
長い記事を読んで頂きありがとうございました。
これで、パピーミルの現状を知る人が1人増えたと思えば、この記事を書いた価値があったと思います。
パピーミルが根絶する事を切に願っています。