珍動物『キンカジュー』はペットとして飼える?値段・販売先
- 投稿日:
- 最終更新日:2017年12月15日

キンカジューは猿なの?
サルのような姿をしているのが特徴的ですが、アライグマ科に分類される動物です。
アライグマ科キンカジュー属に分類される食肉類。
キンカジューの生息地は?

南米の熱帯雨林(アマゾニアが中心)で、樹上生活をしています。
夜行性ですので、昼の間は樹上で休みます。
キンカジューをペットとして飼うのに気を付けたい事は?
キンカジューの特徴

体長: | 40㎝~70㎝くらい |
尻尾の長さ: | 40㎝~50㎝くらい |
体重: | 1.5㎏~4.5㎏くらい |
《備考》 | |
手はまるで人間のような形状をしていて、指には指紋もある。 |
※破傷風菌を持っているため、噛みつかれた際は病院へ。
キンカジューの寿命

キンカジューの寿命はおよそ20年くらいとかなり長生きなようです。
しかし飼育下になるとさらに長い期間生きる事ができると言われていて、なんと最長で40年生きた個体がいると言われています。
こうなるとほぼ半生を一緒に過ごすことになります、そのため飼うなら長期間面倒を見て行く覚悟が必要になることでしょう。
キンカジューを飼うときの注意点
キンカジューの値段や販売店

キンカジューはおよそ20万円~40万円くらいの間で販売されている。
高騰している動物であるとは言いませんが、何しろまだまだ情報量も少なく、ペットとしての歴史も浅い動物です。
よって流通量はかなり少ないので、そう簡単にペットショップで見かける事もないかと思われます。
入手する場合はキンカジューも取り扱っている「エキゾチックアニマル専門店」などを探して購入するしかないようです。
キンカジューを取り扱っている販売店の一部をご紹介します。
※ただし「常に取り扱っている」というわけではないそうなので、気になった方は一度ショップに問い合わせてみてみてください。
TEL 06-6418-0343
FAX 06-6419-4503
キンカジューの性格は?
キンカジューは家畜化された動物でもなければ、ペット用に改良されてきた動物でもありません。
野生を強く残してる動物ですので、警戒心も強く、すべての個体が人に馴れて懐くようになるという保証はないのです。
しつけもできないわけではないようですが、かなり苦労することは間違いなさそうですね。
しかし好奇心旺盛な動物なので、何に対しても興味を持ってくれることでしょう。
飼い主にも徐々に興味を示してくれるようになり、愛情持って接していれば手から餌を取って食べてくれるようにもなるかもしれません!
キンカジューのケージ

飼うには飼育スペースとなるケージが必要になります。
ケージは猫用に販売されている、高さがしっかりとある大き目のケージを用意してあげましょう。
キンカジューは樹上で生活していますので、高さがないとストレスになります。
登り木も入れてあげるとなお良いです。
樹上での生活を再現するという意味でも、ハンモックなどを設置してあげると良いかもしれません。
キンカジューの餌は?

野生でのキンカジューの食性は植物食傾向の強い雑食で、主に果実 を食べるが、花の蜜、蜂蜜、昆虫、鳥類やその卵なども食べる。花の蜜や蜂蜜は舌を伸ばして食べる。
昼間は樹洞などで休む習性があるので夜間食欲旺盛。
餌は果物をメインに、時々コオロギやミルワームなどの昆虫を与えると良いです。
果物は一種類だけではなく、できるだけいろいろなものをバランスよく与えると栄養の偏りがなくオススメです。
ハチミツも大好物ですので時々与えると良いですが、虫歯になりやすいという情報もありますので与えすぎには注意したいところですね。
温度管理

キンカジューは熱帯雨林に生息する動物です。
日本の冬の寒さにはめっぽう弱いと思っておきましょう。対策方法はペットヒーターで保温してあげる必要があります。
飼育適正温度は27℃~30℃くらいの温度帯ですので、寒くなり過ぎないように温度管理はしっかりと行いましょう。
キンカジューの繁殖形態

繁殖形態は胎生。周年繁殖する説と、4月~5月に繁殖する説がある。
妊娠期間は112日~118日。樹洞で1回に1頭(まれに2頭)の幼獣を産む。
オスは生後1年半、メスは生後2年以上で性成熟する。飼育下ではアムステルダム動物園で23年7か月の飼育記録がある。
群れを成す習性

摂餌行動などは単独で行われることが多いため、かつては常に単独で生活する動物だと考えられていた。
しかし2000年以降の生態学的な研究から、安定した小集団を形成していることや、その中で複雑な婚姻関係が成立していることがわかってきた。
典型的な集団は1頭のメス成獣、2頭のオス成獣、1頭の亜成獣および1頭の幼獣からなり、特に日中に木の上で眠るときや餌の多い樹木で集団で食事をするとき、あるいはグルーミングやマーキングなどの際に社会行動がよく観察されるという。
ただし前述のとおり、餌を食べる場合は通常単独で行動し、メスには集団に属さない個体がいることも観察されている。
このような集団では2頭のオスは対等ではなく、メスと交尾するのは1位のオス、稀にに2位のオスも交尾することもある。
オスは周辺で単独生活をする集団外のメスと交尾をすることもあるため、一妻多夫であると同時に一夫多妻的(もしくは乱婚的)でもある。
このような観察から個体の分散は主にメスによってなされているのではないかとも推定されている。
キンカジューはワシントン条約で規制されている稀少動物

ワシントン条約では、絶滅の危機の具合により動植物をランク付けし、以下3つのランクにより輸出入の制限事項を決めています。
- サイテス1(附属書I)
- サイテス2(附属書II)
- サイテス3(附属書III)
サイテス1(附属書I)とは?
絶滅の恐れがあり、商業取引(販売を目的とする輸出入など)を原則として禁止する種類です。
輸出国と輸入国の許可がなければ国際取引できません。インドゾウやゴリラ、虎、ジャイアントパンダなど。
スミレコンゴウインコなどの大型インコやチンチラもサイテス1です。
サイテス2(附属書II)とは?
現在必ずしも絶滅の恐れがあるわけではないが、取引を厳重に規制しなければ絶滅の恐れがある種類。
輸出する国の許可を得れば、商業取引を行うことができます。
カバやオウム(オウム目のオウム)、フェネックなど。
サイテス3(附属書III)とは?
採取または捕獲を防止および制限するための規制を国内で行う必要があると判断した国がある種類。
その国と取引をする場合には、その国の許可を受ける必要があります。
ハナグマ(ハナジロハナグマ)、ワカケホンセイインコなど。
「キンカジュー」はサイテス3に分類されます。
まとめ

キンカジューは希少価値も高く、ペットとしての歴史もまだまだ浅い動物です。
犬や猫のように簡単に入手することはできないかもしれませんが、扱っているショップもちらほら見かけます、ネットなどで検索して、お近くのペットショップで入荷できるかなどを一度相談してみると良いかもしれません。
珍獣の中では比較的飼いやすい分類だとは思いますが、飼う飼わないはひとまず置いておいて、猿のような動きとアライグマのようなキュートな顔を是非直接ご覧になってみてください!
珍らしいペット特集
「フェネック」世界一可愛い動物はペットとして飼えるの?
「カワウソ」をペットとして飼える!!?